ギリシア神話-22 英雄ペルセウスとアンドロメダ

どうも、元山狐です。

今回も英雄ペルセウスのことを書きたいと思います。

前回はゴルゴン姉妹のメデューサを退治したということを書きましたが、今回はペルセウスの妻アンドロメダについて書いてみたいと思います。




早速脱線

ペルセウスとアンドロメダ・・・。
これは僕と同じ年代の人なら結構多いと思うんですが、ギリシア神話よりも先に「聖闘士星矢」が思い浮かぶ人もいると思います。

アンドロメダといえば、アンドロメダ瞬がすぐに思い浮かびます。
強いとか弱いとか論議の耐えない瞬。
なんとなく「ネビラチェーン!僕を守れ!」って言っておいて、かなりの確率で破られていたような印象です。笑

まぁアンドロメダはさておき、ペルセウスも「聖闘士星矢」で名前は聞いたんだよな~。どんなキャラだったかな~。

と、思って調べたところ、白銀聖闘士に「ペルセウスのアルゴル」という結構強い敵がいましたね!

このフィギュアの画像はAmazonのリンクなんですが、リンク先の画像によると、このペルセウスの聖衣の盾にはメデューサが埋められています。

これは正解のようでもあり、不正解のようでもあります。

なぜなら、最終的にメデューサの首はアテナに献上されて、アテナの持つアイギスの盾に埋められることになりました。といったことを前回の記事で書きました。
まぁでも、それまでの間、メデューサの首はペルセウスの様々な活躍に関係しているんですよねぇ。

ギリシア神話ではペルセウスの方が有名なんですが、聖闘士星矢になると知名度は一転し、確実にアンドロメダの方が知名度は上ですよね。

まぁ聖闘士星矢の話はこれくらいにしておいて、話をギリシア神話のペルセウスとアンドロメダの方に戻したいと思います。笑

アンドロメダの受難

アンドロメダはエチオピアの王女です。
ってギリシア神話なのに、エチオピアが登場するんですね。

調べると「エチオピア」という呼称を最初に使ったのは紀元前5世紀のギリシア人たちと言われているみたいです。

ギリシア神話が文書として体系だった頃が、もっともっと昔だと思うんですが、この辺りの物語が書かれている頃には、書き手たちにある程度の認識はされているのではないかな。と思います。

このアンドロメダの母親はカシオペアといい(こちらも有名な方ですよね。)まして、カシオペアは自身の美しさにとても自信を持っていました。
そして、自分の美しさは海のニンフにも勝る!と豪語していたのです。

そして、それが海の神ポセイドンの耳にも入りました。

ポセイドンの正妻はアンピトリテ(海のニンフの一人)です。

ギリシヤ神話-8 ポセイドンについて

これは妻を侮辱されたも同然と考えたポセイドンは激怒。

エチオピアに様々な海の災いを起こします。

これに困ったエチオピアの王(カシオペアの王が誰かはいろんな説があるので、ここでは特に名前は指定しません。)は、どうすればポセイドンの怒りが静まるか神託を求めました。

そこで得た答えが
「娘を海の生贄に捧げよ」
でした。

いやー、神託・・・と聞いて思いましたが、ロクなことがないのは安定していますね。笑

こうして、エチオピアの王とカシオペアは娘のアンドロメダを生贄として、波の打ち寄せる岩に鎖で縛りました。

まぁこの話の流れの中では、明らかにカシオペアが一番悪い気がせんでもないのですが、カシオペアが自慢したのは自分の美しさではなくて、娘のアンドロメダのことだったという説があります。

まぁ、それを差し引いても、そんな自慢の娘を生贄に捧げているという事実は変わりませんし、あまりいい親とは言いづらいですね。

そこにペルセウスが通りかかる

生贄にされたアンドロメダ。
そして、ポセイドンが遣わせたのはケートスという化物(↓の絵の赤丸)で、ケートスがアンドロメダを襲おうとした、その時!

そこにメデューサを退治して、セリーポス島に帰る道中のペルセウスが通りかかりました。

ペルセウス

「どうしました、お嬢さん」

アンドロメダ

「じつはかくかくしかじかで・・・」

ケートス

(二人が会話する間、何もせず待っている優しいケートスさん)

アンドロメダはとても美しいし、今自分の手元にはチート武器とも言える「メデューサの首」があります。
ここで助ければ、このカワイコチャンもイチコロじゃね?

と、思ったかどうかは不明ですが、ペルセウスはメデューサの首を使って、ケートスを石化しました。
(角度的にアンドロメダは大丈夫だったんだろうか・・・。)

こうして、ペルセウスに助けられたアンドロメダは、ペルセウスの(思惑どおり?)妻となりました。

アンドロメダ型神話

前述のような、英雄が怪物を倒して、美女を救ってムフフになる話って結構定番ですよね。

調べたところ、やはり「アンドロメダ型神話」と呼ばれる神話の定形の一つみたいで、
例として「スサノオのヤマタノオロチ退治(そしてクシナダヒメとムフフ)」が紹介されていました。

神話に限らず、ゲームもマリオはじめ、こういうモチーフ多いですよね。

最後はみんな仲良く星座になりましたとさ

今回登場した、人物、怪物はほとんど星座になっています。

ペルセウス座、カシオペア座、アンドロメダ座は有名で、名前を聞いた方が多いと思います。

ちなみにカシオペアは今回のエピソードではあまりいい人物とは言えませんでしたよね。

Wikipediaから引用
カシオペヤ座は北半球の大部分の地域では水平線下に没することがない。これは、ポセイドンが彼女が海の下に降りて休息する事を許さず、為に彼女は常に天空を巡り続けているからであるという。

ということで、罰を受けている設定なのかな?

ペルセウスに倒されたケートスは、くじら座として星座になりました。
ケートスの容姿は諸説ありますが、「ケートス」=「ギリシア語でクジラやアザラシなどの海獣を表す言葉」らしいです。

最後に

前にギリシア神話を読んだ時は、神が中心の頃しか読んでなかったので、英雄時代って勉強不足もあって、簡潔にまとめにくいんですよね。汗

ということで、ちょっとペルセウスで回数かかり過ぎな気もしますが、次回もペルセウスのお話です。
予定では次くらいで、ペルセウスのお話は終わる予定です・・・多分。笑

では、最後までお読みいただきありがとうございました。