新約聖書-4 イエスと12使徒-1

どうも、元山狐です。

イエスは修行の後、宣教活動に入るわけですが、その活動は弟子たち共に行いました。

そんな弟子達の中でも、特にイエスが愛した高弟は「12使徒」と呼ばれました。

イエスはそんな12人を2人1組にして、手分けして宣教活動に励んだとか。

以前記事に書いたヨハネがヘロデ王に殺害されたのは、タイミング的にこのあたりだと言われています。

オスカー・ワイルド「サロメ」を読んでみた。

今回はそんな12人の弟子達を紹介したいと思います。




12使徒とはいっても文書によって、人数やメンバーがまちまち。

新約聖書は27冊の書物から成り立っていますが、書物間で全て辻褄があっているわけではなくて、人数が◯人と明記されていなかったり、メンバーが微妙に違ったりします。

今回はイエスと12使徒が揃った絵画としては、最も有名であろうレオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」に基いてメンバーを紹介していきます。
というか、Wikipediaに解説が載っていたので、それを引用しますw

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」

※以下はWikipediaに載っている順です。

左から紹介します。
※真ん中のイエスは省いています。

  1. バルトロマイ
  2. アルファイの子ヤコブ
  3. アンデレ
  4. ユダ
  5. シモン・ペトロ
  6. ヨハネ
  7. トマス
  8. ゼベダイの子ヤコブ
  9. フィリポ
  10. マタイ
  11. タダイ
  12. 熱心党のシモン

いやー、こうやって見るとまた出ましたよ。
旧約聖書といい、新約聖書といい、「ヤコブ」と「ヨハネ」が多くて、困るんですよw

12人中の二人に「ヤコブ」がいます。
「シモン」も2人いますね。
日本でいうところの「太郎」的な名前なんでしょうか。
※しかし、最近太郎って名前あんまり見ませんがw

12使徒を軽く紹介

では、ここから各メンバーを軽く紹介したいと思います。

1.バルトロマイ

参考文書では特に記述が見つけられず、12使徒の中では影が薄めだったのかな?w

Wikipediaによると
皮剥ぎの刑で殉教したといわれ、ミケランジェロの「最後の審判」にも剥がれた自分の皮とナイフを持った姿で描かれている(この皮の顔はミケランジェロの自画像になっている)。

さらに、皮剥ぎの刑に関しては、Wikipediaにこうありました。
罪人の全身の皮膚を刃物などを使って剥ぎ取る処刑法。古代よりオリエント、地中海世界、中国など世界各地で行われていた。全身の皮膚を失った罪人は、長時間苦しんだ後に死に至る。執行から死に至る長時間の苦痛はもとより、皮をはがされた人体は正視に堪えるものではない。そのため、見せしめとしての意味合いも大きい。 拷問として、体の一部分の皮のみを剥ぐ場合もあった。

ということで、壮絶な最後を遂げたようです。

皮を剥がされたと聞くと、「ロトの紋章」バラモスゾンビが思い浮かびましたw

2.アルファイの子ヤコブ

アルファイって誰やねんw

8.ゼベダイの子ヤコブと区別するため「小ヤコブ」とか呼ばれたりします。
で、8.ゼベダイの子ヤコブは「大ヤコブ」と呼ばれるそうです。

日本における小林、大林みたいなもんですか?w

あまり記述が見かけられないのですが、彼は母親もイエスの弟子として同行していたそうです。

前述にも書きましたが、12使徒の中にも「ヤコブ」という名前が出てくるし、聖書の中で同名異人が多いし、彼も影薄めですね。

3.アンデレ

宣教活動をはじめたイエスと始めに出会い、弟子になったのは4人でした。

ガリラヤ湖のほとりで出会った、シモン・ペトロとアンデレ、そしてヤコブとヨハネという2組の漁師兄弟です。

シモンとアンデレの兄弟は、もともと洗礼者ヨハネの弟子だったそうですが、ヨハネより
「イエスは神の子羊だ」
と聞いていて、イエスの弟子になったとあります。

伝承によると、ギリシアのアカイア地方でX字型の十字架で処刑されて殉教したとありまして、X型の十字架ってなんかかっこよくない?
「十字架 X」とGoogle検索すると、トップに出てくるのは「聖アンデレ十字」とあります。

X十字=アンデレというイメージが根付いてるんでしょう。

これがその処刑の様子なんですが、なんかこっちの方が通常の十字架に比べて激しい印象です。

4.ユダ

先の展開のネタバレになりますが、もう有名なので特に支障ないでしょう。

彼は後に「銀貨30枚でイエスを売ります。」

とにかく、今のところ僕が彼に持っているイメージは「裏切り者」でして、この人のおかげで全国の「湯田」さんとか「弓田」さんが肩身の狭い思いをしているに違いない?とか思ったり、思わなかったりw

あまりここで彼のことを詳しく書くと、後の記事で書くことが無くなってしまうんで省きますが(笑)、彼はイエスを裏切った後に後悔して自殺してしまいます。
誤ちを犯してはしまいますが、やはりイエスのことを愛していたんでしょう。

この写真はイエスを捕まえる直前に、ユダがイエスに接吻をするシーンなんですが、イエス様の真顔具合がなんとも言えませんw

この死に方に関して、Wikipediaには以下のようにありました。
『マタイ福音書』では、ユダは自らの行いを悔いて、祭司長たちから受け取った銀貨を神殿に投げ込み、首を吊って自殺したことになっている 。
『使徒言行録』では、ユダは裏切りで得た金で買った土地に真っ逆様に落ちて、内臓がすべて飛び出して死んだことになっている。

「使徒言行録」の方が必要以上にグロテスクでビックリしましたw

5.シモン・ペトロ

前述の3.アンデレの兄で、イエスと始めに出会って、弟子になった4人のうちの一人です。

イエスの弟子になった時点で他のメンバーに比べて高齢だったらしく、12使徒の中でもリーダー的存在だったらしいです。

モーニング娘。の中澤裕子さん枠だったわけですね?(違)

6.ヨハネ

もう、これ以上「ヨハネ」と「ヤコブ」って人は登場して欲しくない!頭がこんがらがりそうですw

しかし、12使徒の中では、兄のヤコブと並んで有名なのではないでしょうか。
前述のアンデレ、シモン・ペトロとともに始めに12使徒のメンバー入りした漁師です。

この兄弟は二人とも気性が荒かったそうで、イエスから「雷の子ら」と呼ばれていたそうです。
イエスと旅をしている時に、歓迎しなかった町を焼き払おうとして、イエスに叱られたそうです。

ってゆーか、そんな短気なヤツを重要ポストに置くなよw

しかし、前述で新約聖書は27冊の書物から成り立っていると書きました。
うち、ヨハネは福音書、手紙、黙示録など結構な割合で書物を書いており、リーダー各だけあって熱心な弟子だったのではないかと思われます。

特に、ヨハネの黙示録は全27冊の書物の中でも「預言書」的な正確をもった書物となってまして、旧訳聖書も最後は予言的な終わり方(救世主が現れることを示唆)をしましたが、そういった意味でも「新約聖書」の最後を締めくくるにふさわしい文書なんではないでしょうか。
(とは言え、この時点で僕はまだヨハネの黙示録の内容はよく知りませんw)

最後に

今回1記事で12人一気に紹介したかったんですが、思ったよりも長くなってしまったので、半分(6人)を紹介したところで一旦一区切りつけて終わりにしたいと思います。

次回記事で残りの6人を書いてみたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。