ベルフェゴールについて(怠惰・好色を司るトイレの悪魔?)



今プレイしている「真・女神転生2」にベルフェゴールって名前の悪魔が登場します。
名前はなんとなく聞いたことがあるけど、あんまりよく知らないな・・・。 天使や悪魔のことを気にする機会ってゲームやってる時くらいしかなさそうなので、これを機会にちょっと調べてみました。
描写されている姿もだけど、印象の強い悪魔です。

見た目のインパクトが強い

まず見た目のインパクトが強いです。
今まで紹介してきた悪魔は様々な乗り物にのって登場しました。

馬からはじまり、ワニ、熊、グリフォン、ドラゴンなどなど・・・。
過去には「ゴエティアの中で一番インパクトのある乗り物に乗った悪魔は誰か!?選手権」みたいな記事も書いています。
まぁ、この記事もなかなかのアホらしさなのですが、もし僕がこの悪魔のことを知っていたら、きっと上位に入っていたと思います。

ゴエティアの中で一番インパクトのある乗り物に乗った悪魔は誰か!?選手権

そう、ベルフェゴールが乗っているものは・・・
べ、便器なんです・・・

昔「トイレの神様」って歌が流行りましたよね?
烏枢沙摩明王(うすさまみょうおう)という明王は、炎の功徳により世の中の不浄を焼き尽くすことから、トイレの神様としてお祀りされています。
トイレの神様ならぬ、トイレの仏様。

でも違うんです、このベルフェゴールは便器に座った悪魔なのです。

Wikipediaより引用
容姿は一般には牛の尾にねじれた二本の角、顎には髭を蓄えた醜悪な姿で、寝室の奥で洋式便所(横に便器の蓋を立てかけてある)に座った姿で知られる。

まぁでも、上の挿絵だと、今のトイレとは見た目が離れるのでちょっとわかりにくいですね。
現在風にアレンジするとこんなカンジでしょうか?


相変わらず雑な編集だわ。(笑)

ちなみに、真・女神転生2ではこんなビジュアルでした。

まぁ、当然といえば当然ですが、一番しっくりきますね。(笑)

神だったが悪魔として陥れられた?

ベルフェゴールという名前は、モアブ人の神バアル・ペオルに由来しているようです。
ということはもとは神だったのかな?
モアブ人といえば、旧約聖書のロトの子孫たちにあたりますよね?

イスラエルの民たちが、モーセ指導のもとカナンに向かう前に、このモアブの地を訪れました。

モアブの娘たちは、前述の神バアル・ペオルに捧げものを際に、イスラエルの民も招いて、ともにモアブの神々に礼拝をして食事をしました。

この文章見るだけだと、祭事をともに楽しんだ・・・というような印象なんですけど。

モーセたちの神はこれに激怒!

モーセにモアブの祭事に参加した者たちを死刑させましたが、それでも怒りは収まらず。
疫病をもって24,000人もの命を奪ったそうです。

こうして、バアル・ペオルは異教の悪魔として扱われるようになったと。
ちなみに、ベルフェゴールとは別の悪魔ペオルこそがこのバアル・ペオルと書いている本も手元にあるので、このあたりは何かと諸説ありそうです。

バアル・ペオルの崇拝には淫らな行為が伴っていたとも言われています。
ベルフェゴールは怠惰と好色を司る悪魔と言われていますが、このあたりの伝説からきているっぽいですね。
ちなみに七つの大罪では、ベルフェゴールは「怠惰」を司るものとされています。

ベルフェゴールは人間が嫌い

悪魔が人間のことを嫌いなことは全く問題ないことなんですけど。(笑)

ある時地獄では
「人間たちの結婚には幸せなものが存在するのか?」
ということが大論争になったそうです。
この時点で、人間のこと大好きっぽいけどね(笑)

そこで、調査のためにベルフェゴールが地上に派遣されたそうです。
ベルフェゴールは様々な夫婦の結婚生活を観察しましたが「幸せな結婚などない。」という結論に至ったそうです。

「ベルフェゴール」という言葉は「人間嫌い」という意味を持つらしいのですが、名前の由来ではなくて、この伝説をもとにつけられたのだろう。と手元の本には書かれていました。

この話をきくと、この絵は寝室の奥の便所に座って、寝室の夫婦のことを観察していたっぽいですね!

・・・でも悪魔って普通人の目には見えないのでは?
だったら、堂々と寝室に入って観察すればいいじゃん!?と思うのは僕だけでしょうか?

では、最後までお読みいただきありがとうございました。