イシュタルの冥界下り

以前4回に渡って「ギルガメシュ叙事詩」という物語を紹介しました。この物語にはイシュタルという女神が登場しますが、あまり性格の良いところは見られず、邪悪な一面ばかりが切り取られて紹介されていました。しかし、本来イシュタルは愛や豊穣の神格を持った尊い神です。今回は、そんなイシュタルが登場する「イシュタルの冥界下り」について書いてみました。

ギルガメシュ叙事詩-4 ギルガメシュと永遠の命

エンキドゥが死んでしまってから、ギルガメシュは死を恐れるようになりました。彼は、唯一不死を得た人を知っていました。それは、古都シュルッパクの王 ウトナピシュティムです。過去に起きた大洪水の生存者であり、夫婦ともに不死の命を持つと言います。ギルガメシュは不死の秘密を探るため、ウトナピシュティムを訪ねることにしました。

ギルガメシュ叙事詩-3 ギルガメシュと女神イシュタル

前回ギルガメシュとエンキドゥは、杉の森の守神フンババを見事に倒して、ウルクに凱旋しました。この頃には彼は立派な英雄となっていました。そんなギルガメシュの偉大さに魅せられた大女神イシュタルは、ギルガメシュに求婚しますが、ギルガメシュは拒否します。自分が侮辱されたとして、イシュタルはギルガメシュに復讐を企みます。

ギルガメシュ叙事詩-2 英雄と森の守神フンババ

今回もギルガメシュ叙事詩を紹介していきます。ギルガメシュとエンキドゥの二人の英雄が出会い、硬い友情で結ばれた後に杉の森の守神フンババを征伐する冒険譚を紹介します。ウルクの平和な生活に退屈していたエンキドゥですが、実はギルガメシュも同じ思いでした。そこで、ギルガメシュは杉の森のフンババ討伐をエンキドゥにもちかけます。

ギルガメシュ叙事詩-1 暴君ギルガメシュと野人エンキドゥ

世界最古の神話はメソポタミア神話と言われています。メソポタミア文明を築いたシュメール人が、紀元前3000年前には楔形文字を使ってました。彼らは神話やいろんな文書を粘土板に楔形文字を使って書きました。今回はそんなメソポタミア神話中、最大最長のエピソードと言われる「ギルガメシュ叙事詩」をご紹介していこうと思います。