ギルガメシュ叙事詩-3 ギルガメシュと女神イシュタル

前回ギルガメシュとエンキドゥは、杉の森の守神フンババを見事に倒して、ウルクに凱旋しました。



ギルガメシュと女神イシュタル

前回の記事を書いている僕的には、今のところあんまりいいところがないように思うんですが、この頃には彼は立派な英雄となっていました。

成長して、立派な英雄になりました。(自称)

そんな立派な英雄ギルガメシュの偉大さに魅せられたのが、大女神イシュタルです。

まぁ!素敵な殿方!(はぁと)

イシュタルは愛と美の女神として、メソポタミア神話では広く知られる神です。
天神アヌの娘であり、太陽神シャマシュの妹にあたる神で、神としての位も非常に高い神であるのですが、気まぐれで気移りが多く、過去の愛人に選ばれた男たちも皆不幸になっていました。

そんなイシュタルは、多くの報酬をエサにギルガメシュに求婚します。

しかし、以前の愚かでエロエロギルガメッシュないとだった彼からは卒業をして、立派な人格に成長していたギルガメシュは、イシュタルの分別知らずと不貞を知っているので、彼女を嘲りました。

あのさ~。
お前が好きになった男ってみんな酷い目にあってるじゃん?
なんか泣くことを命じられたり、日ごとに幼子たちを殺させられた挙句、狼に変えられちゃったり、殺されたり、それに・・・(と、次々に不幸にされた愛人の例を挙げる)

だから絶対ヤダw

グヌヌ・・・(顔真っ赤)

こうして、彼女はギルガメシュへの復讐の念に燃えたのです。

天の牛

こうして、盛大にフラレてザマぁwなイシュタルは、彼女の父アヌの前で泣きました。
しかし、アヌもまたイシュタルの素行を知っていたので、彼女の悪を指摘し、そしてなだめました。

しかし、ここはイシュタルも引きません。
父に「天の牛」をつくって、ギルガメシュとその都を滅ぼさないと死者たちを蘇らせて、この世を死者の国にすると脅します。
性悪ですねw

こうして、アヌは嫌々ながら、天の牛をつくってウルクに送りました。

いけ!天の牛よ!ウルクの都とギルガメシュを血の色に染め上げるのじゃ!ガハハハぁ~!

グモォォォォぉぉぉぉっ!!

それにしてもこの神様、ノリノリである。

そして、この戦いで何百という戦士が殺されてしまいましたが、ギルガメシュとエンキドゥは力を合わせて天の牛と戦いました。

よし、エンキドゥ!戦え!(俺は戦うとは言っていない)

くらえ!獣王痛恨撃ぃぃぃぃぃ!!

何ィィィぃぃぃ!?必殺技の名前が敵側だとぉぉぉぉぉ!?

くっ、こんがりやられちまったぜ・・・

こうして、二人の英雄は見事天の牛に打ち勝つことができました。

しかし、ここでイシュタルは、ウルクの城壁にのぼり、こういいました。

呪われよ、ギルガメシュ、私を侮辱し、天の牛を殺した者!

この呪いの言葉にエンキドゥは怒り、

もしお前をつかまえさえすれば、牛にしたように、お前にも獣王痛恨撃を喰らわせてやりたいところだ!!(違)

そう言って、イシュタルの顔に天の牛の残骸(肉)を投げつけました。

友の死

その晩、神々は会議をしました。

「彼ら(ギルガメシュとエンキドゥ)は神の使いである、フンババと天の牛を殺した。
彼らの一人は死なねばならぬ。」

シャマシュは彼らをかばいましたが、結果的にエンキドゥが死の宣告を受けることになりました。

エンキドゥは病にかかって倒れました。
その後、12日間病に苦しみ、そして、悲観にくれるギルガメシュに見守れらながら、最後の息をひきとりました。

ギルガメシュは悲しみに暮れるとともに、一つの考えが頭から離れなくなりました。

ヤツ(エンキドゥ)が死んでしまった様に、私もやがては同じ運命を免れないのか・・・。

こうして彼は、いままでの功績に満足せず、永遠の命を求めるようになっていきました・・・。

最後に

かなり茶化してまとめましたが、今回は結構シリアスな話しの流れだったかな。って思ってます。
この物語が出来てから3~4千年たった今でも「死に対する恐れ」って根本的には変わっていなくて、すごく長い年月のように思うけど、地球とか宇宙の歴史においては、ごく短い時間なわけでそんな期間で解決するわきゃない。ってことろですかね。
(なんか似合わず壮大なことを書いてしまったw)

この後、ギルガメシュは永遠の命を求めて旅に出ることになります。

このギルガメシュ叙事詩も次か、あと数回で終わりそうです。
次はどの神話をまとめていこうかな~。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。