ケルト神話について-2 神話サイクル

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回から「神話サイクル」の大筋を数回にわけて紹介していこうと思いますが、その前にケルト神話の特徴について、書いておきます。



ケルト神話には天地創造がない

ケルト神話(アイルランド神話)の特徴として、
「天地創造がない」
ことが挙げられます。

「天地創造」とは古事記でいうと「国生み」(イザナギとイザナミが国を作った話)だったり、他の神話では神様が天地を創造する部分です。(ってそのまますぎるか笑)

聖書では神様が世界を作り、中国神話では盤古が大地を作り、インド神話ではブラフマン、ギリシャ神話ではガイア・・・などなど。
多くの神話では天地創造から物語が始まります。

ケルト神話はキリスト教の神による天地創造から始まって、「アイルランドに民族が移り住んでくるところ」から本格的にはじまる流れになっています。

※ケルト人は文字で文化や教えを伝えることをしませんでした。
ケルト神話や文化の記録はローマ人やギリシア人が文字にして残したので、本来あった「ケルトの神々による天地創造」の部分があって、キリスト教のそれで上書きをした?とかキリスト教が土着の文化を取り込んだといった、可能性はあります。
特にこの神話サイクルは、キリスト教の影響が大きいなぁ。と思えるところが多かったです。

ノアの子孫たち

ケルト神話は聖書の大洪水の後から本格的にはじまります。
※大洪水=聖書(旧約聖書)のノアの方舟の大洪水です。

アイルランドに最初にやってきたのは、方舟には乗らなかったノアの孫達です。
彼らはノアに方舟に乗せることを要求しましたが、部屋が準備されず、ノアが言う「遠くの西の果てに大洪水も届かない島」を目指してアイルランドにやってきました。

が、彼らは大洪水によってあっけなく滅びます。
っていうか、こうやって書くと、ノアは身内に対して結構シビアなんですね。

その時に唯一生き残ったのは、フィンタンという人なのですが、彼は鮭などに姿を変え(転生)て生き残り、その後は5,000年もアイルランドに現れた種族の興亡・歴史を見て語り伝えることになります。

ちなみにケルト神話のもっと後の方では「知恵の鮭」というエピソードがあったり、昔使われていた硬貨では鮭がデザインされていたみたいです。

ケルトのことは英語で「celt」または「kelt」って書くようでして、辞書によると「kelt」には「産卵後の鮭」という意味もあるようです。
ケルト神話って海に神秘的な要素を見出す傾向にあるし、何か関係深いのかな?

パルホーロン族

大洪水の300年後、ノアの子孫であるパルホーロンと彼の一族がアイルランドにやってきます。
彼らは様々な文明をもたらし、ここから登場する先住者である「フォモール族」らと戦争をはじめます。
が、結局は戦争ではなく「疫病」で滅びることとなります。

その時に唯一生き残ったのが、トゥアンという人でして、この人も前述のフィンタンのように別の体に転生を繰り返していきます。

後に鮭に転生をしたトゥアンは、ミレー族(後にアイルランドを統治する種族)の長の妻に料理されて食べられるという、なんかすごいことになりますが、そのままその女の人の息子として転生をするっていう、もっとすごいことになります。
回転寿司でサーモン食べるの怖くなるわ。

ネヴェズ族

その後、ネヴェズ族がやってきます。
そこでまたフォモール族と戦争をはじめますが、またもや疫病によって戦力の大半を失い、結果フォモール族に支配されます。

その後、反乱をおこしたり、なんやかんやありますが、最終的には少人数でアイルランドを脱出。

ギリシアに逃げた者 → フィル・ヴォルグ族の祖先
北方の地に逃げた者 → トゥアハ・デ・ダナーン族の祖先
となって、次の世代の物語へと続きます。

フィル・ヴォルグ族

その後は、前述のネヴェズ族の子孫達であるフィル・ヴォルグ族がやってきて、アイルランドを支配します。
その後は暫く平和な時代が続く・・・んですが、ここから物語は劇的に動いていきます。

最後に

その後、次の種族として「トゥアハ・デ・ダナーン族」(ダーナ神族)がやってきます。
彼らがやってくるところから、ようやく神話らしい物語になっていきます。

次回以降で、このダーナ神族について書こうと思っています。
僕的にはこのトゥアハ・デ・ダナーン族の部分が一番神話っぽくて好きですね!

この「ケルト神話」についてなんですが、1回あたり1500~2000文字程度で区切っていこうかと思っています。

あんまり長くなると、読む方も大変なのかな。と思ったり。
まとめる方も大変だったりしますので。(こっちが本音)

ゆっくりペースになってしまうかとは思いますが、よろしくお願いします。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。