映画「ヤマトタケル」を見ました。

動画サービスはAmazonPRIMEとNetflixを契約しています。
動画サービスを契約以来「DVDをレンタルする」ということを自分に封印してきました。

・・・がどうしても、見たいのにラインナップにはない!というものも多々多く、特にB級ホラーってなんとなくGEOとかに多かったりするんですよね。

まぁ、そんな中ふとiPhoneをイジっていて、Pontaカード(GEO会員証)がなくても、今はアプリでもレンタルできるんだ!
ということを今更知って、とうとうその封印を解いてしまいました。(ってエライ大げさですが)

で、今回紹介する「ヤマトタケル」は、解禁後初レンタルした作品となります。




パッケージがいかにも古い(笑)

特にコレを借りるつもりもなかったんですが、パッケージを見た瞬間についつい引き込まれて、気付いたら借りていました。(笑)

神話モチーフのクセになんかメカみたいなものが写っている・・・ということで超B級な匂いがしたんですね。

高嶋政宏(ヤマトタケル)、沢口靖子(オトタチバナ、本作のヒロイン)、阿部寛(ツクヨミ)、藤岡弘(クマソタケル)とキャストは豪華だけど、彼らの黒歴史となったに違いないw
と、思いきや、レンタルしてきて見る前にAmazonのレビューを見ると、評価はかなり高い。

ヤマトタケルをモチーフにした特撮映画とあり、あぁ、だからメカっぽいのか、そういえば後ろのヤマタノオロチもキングギドラのように見えてきた・・・。

僕は特撮モノはあまりハマった記憶がなくて、見たことはあるけど、可もなく、不可もなくってカンジでして、パッケージから勝手にB級映画と思い込んでましたが、面白いなら面白いで全く問題ない!
ってことで、期待に胸を膨らましながら(ってほど大げさではないけど)見ることにしました。

前半は神話に沿って物語が進む

物語の始まりが、神話の始まり(アメノミナカヌシらが登場するところ)から始まります。

僕の持っている書籍では、何もないところから、アメノミナカヌシをはじめ、いくつもの神が生まれ、やがて、イザナギ、イザナミが生まれ国が作られていく・・・という流れでしたが、この映画では元々宇宙のようなものがあり、ビッグバンみたいなものが起こってから、アメノミナカヌシらが生まれる・・・という流れです。

ただ、個人的には映像で見ると、この方が流れがスッと入りやすかったのかな。と思います。

で、話はヤマトタケルことオウス(ヤマトタケルの幼名)が生まれるところまで進みます。

ヤマトタケルについては、以前以下のようなことを書きました。
古事記・・・親の景行天皇に忌み嫌われる悲劇パターン。
日本書紀・・・景行天皇の信頼を得ている、比較的明るい物語。

日本史に疎い僕が百舌鳥・古市古墳群を回ってみた-4 白鳥陵

基本的には、この作品は古事記パターンでして、ちょこちょこオリジナルな要素を挟んできますが、九州の熊襲建(クマソタケル)の討伐するところまでは、基本的に神話に沿って物語が展開していました。

そう、ここまでわ・・・。

後半は完全にオリジナルストーリー

見出しのとおり、後半は完全にオリジナルストーリーです。

神話上では名前は出るものの、エピソードは殆どないと言われているツクヨミが悪者として、更にはヤマタノオロチに変身して戦うという破茶滅茶ぶり。

因みに神話でのヤマタノオロチは、スサノオが出雲国に降り立った際に、クシナダヒメとの結婚を条件に退治していますね。

ツクヨミに関しての邪悪な設定は神話(少なくとも古事記)では見たことがありません。

最後は、ヤマタノオロチに化けたツクヨミと白鳥のようなメカっぽい何かに乗った、ヤマトタケルとヒロインが力を合わせて、ウツノイクサガミ(宇宙戦神)という、メカっぽい何かになって、ヤマタノオロチを倒す。

そして、ヤマトタケルが持つ勾玉にツクヨミを封じ込める。

世界は平和になり、めでたしめでたし。

というカンジ。

で、面白かったのか?

前項では、途中から神話を脱線してハチャメチャ・・・という書き方をしましたが、神話の流れだと最後にはヤマトタケルは死んで悲劇になってしまうので、これくらい脱線して、ドカンドカン戦って、最後は悪を倒してハッピーエンド!
という方が、見てて気持ちよかったし、途中はRPGみたいな展開でワクワクしたし、amazonのレビューとは同意見でして、「かなり面白かった」です。

神話ではヤマトタケルは熊襲の後は、各地を征討していくので、キャスト変わってもいいから、もう一作くらい続き出来んのかな?

とか、思います。
まぁ実際それはないと思うけど、次作ならキャストは・・・とか妄想すると二度美味しいのではないでしょうか。

って、ことで、GEO解禁一発目はなく中々の名作に当たりました。

また面白い、またはヘンな映画があったら紹たいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。