前回はプロメテウスについて書きました。
今まで、なるべく時系列に沿って書いていこうと思ってしたのですが、この話を書いてるうちに、この頃の話は、まだティタノマキアが終わった頃の話でギガントマキアとかテュポンの話よりはかなり前の話になるなぁー。とか思ってます。
まぁ、書いてしまったものは仕方ないですね、調べながら書いてるからこういうこともありますよw
で、今回は人類初めての女性となったパンドラという人の話を書いてみます。
プロメテウスの火の後のお話
時系列的には前回紹介した、プロメテウスの火の後の話になるかと思います。
前回プロメテウスをコーカサス山に縛り付けて、罰したゼウスですが、更に人間に苦難を与えることにしました。
しかし、今回は直接大洪水を起こして滅ぼしたり、といったことはしませんでした。
パンドラ誕生
この当時はまだ人間には男性しかいませんでした。
そこで、ゼウスはパンドラという女性を作り、送り込んで人間に厄災を与えてやろうと考えました。
まず最初に、鍛冶の神ヘパイストスに、女神そっくりの姿を作らせました。
次に、美の女神アプロディテが、男を魅了する魅力を与えました。
更に、娘の知恵の女神アテナは、機織りの技術を与えました。
ここまでだと、単に美しくて魅力たっぷりの女性ってカンジですが。
トリックスターの伝令の神ヘルメスが泥棒の素質と嘘を付く能力を女性に与えました。
最後に、こう言ってある箱を渡しました。
ゼウス
「この箱は決して開けてはいけないよ。
絶対の絶対だよ!
わかった!?スーパー超合金ウルトラスペシウム絶対だよ。」
パンドラ
「わかりました、ゼウス様(フリだということが)」
こうして、ゼウスは大切に箱をもたせて、パンドラをプロメテウスの弟エピメテウスの元に送りこみました。
パンドラの箱
実は先見の明を兄プロメテウスは、弟のエピメテウスに
プロメテウス
「ゼウスからの贈り物は受け取ってはいけないよ。
絶対の絶対だよ!
わかった!?スーパー超合金ウルトラスペシウム絶対だよ。」
エピメテウス
「わかりました、お兄様(フリだということが)」
と、話していましたが、エピメテウスは「後の知」を司る神です。
プロメテウスとは対極的な存在で、またゼウスらからも、他のアトラスらをはじめとしたティタン神族と比べても全く脅威としてとらえられていませんでした。
つまり無能で、アホで取るに足らない存在でした。
そんなエピメテウスは、パンドラを一目見てメロメロになりまして、兄の忠告を忘れてパンドラを妻にしてしまいました。
二人の間には、ピュラという娘が生まれました。
※後にプロメテウスが作った人間デウカリオンと結婚して、大洪水を生き延びて英雄時代に活躍する英雄らの祖となります。
そして、結構幸せ一杯に過ごしていたのですが、ある日、夫が留守の間にゼウスから「絶対に開けてはいけない」と言われていた箱を開けてしまいます。
※エピメテウスが開けたという説もあります。
その中には、「疫病」や「悲嘆」、「欠乏」、「犯罪」などの厄災が詰められていて、一斉に飛び出してしまいました。
こうして世界には厄災が満ちて、人々は苦しむことになりました。
ですが、パンドラが怖くなって箱を閉めた時に、中には「希望」が残っていました。
こうして人類には希望が残った。
と、されています。
最後に
「パンドラの箱」って有名な言葉ですが、実はこの記事を書くのに調べるまで、僕は内容はあまり知りませんでした。
箱とは言われてますが、形状はどちらかというと壺のような形だったとか、諸説あるみたいです。
なんとなくアダムとイブの、イブとパンドラって似ている気がするなぁ。
前述のとおり、この後はプロメテウスが作ったデウカリオンと、エピメテウスとパンドラの娘ピュラが結婚して、英雄達の活躍する時代に物語は進んでいきますが、これは次回以降に書いていこうと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。