旧約聖書-10 十戒

どうも、元山狐です。

前回モーセの働きによって、エジプトを出ることになった、イスラエル人たち。

彼らはモーセのもと、再びカナンの地(イスラエル)を目指すことになります。




十戒

カナンの地を目指す、モーセの一行。

ですが、その道のりはとても険しいものでした。
3ヶ月間放浪し、シナイ山のふもとに到着したモーセは神の命を受けて、シナイ山の山頂に呼び出されました。


「よー、モーセちゃんよぉ、最近調子乗ってるみたいだねぇ?」

モーセ
「え?先輩何いってんですか?そんなわけないでしょう、僕なんか・・・」


「いや、前回海割ってたりしてたでしょ?
パッカーンって!いや、アレもう、超迫力!
民とかもうチミにメロメロメロリンコじゃん!」

モーセ
「い、いえ!アレも先輩の後ろ盾あってこそ!
僕なんかエジプト人にワンパンでバタンキュー子ちゃんですよ!」


「あっそう!
わかってんだ!
そういえばさぁ、最近僕出番というか、インパクト薄いんだよねぇ・・・。」

モーセ
「はっ?インパクトですか?
じゃぁこういうのどうでしょう?」


「え?何?」

モーセ
「ゴニョゴニョ・・・」


「十戒かー、うん、いいねぇ。
『神である私との契約によって、イスラエルの民は聖なる民とする。』か!
なかなかいいアイデア出すじゃん!
じゃぁそれを民に伝えて、再びここに戻ってきて!
その間に契約書(石板)を作っておくから!」

モーセ
「え!?降りてまた戻ってくるんですか!?
(勘弁してくれよ・・・)」


「ん!?ナニ!?何か文句あんの!?
神である私の言うことに、言いたいことがあるならいってごらん!?」

モーセ
「Σ(゚Д゚)ビクッ い、いえ何もありません。行ってきます。」

というやり取り(が実際にあったわけではないけど。)によって、山を降りたモーセは神の言葉を人々に伝えました。

民はこの、言葉に喜びました。

モーセは今度は従者のヨシュアを連れて、再度シナイ山に登って、民の意思(契約に従う旨)を伝えました。

すると神は40日かけて、その内容をモーセに伝えました。(どんだけ長いんだよw)
そして、石板を持って再び山を降りることにしました。

しかし、民はモーセの帰りを待ちきれず、金の子牛の像を作って神として崇めるなどして十戒を破ってしまいます。
(十戒では偶像崇拝を禁止しているのだ)

モーセはそれをみて


「フンフン♪金の子牛か~♪・・・ザッケンナッッッ!!!!!!」

といって、石版を割ってしまいました。


※本当はこんなカンジで、悲しみに包まれながら、石版を地面に叩きつけた。

十戒の内容

さて、十戒の内容とはどんなもんだったのでしょう。

  1. 主が唯一の神であること
  2. 偶像を作ってはならないこと(偶像崇拝の禁止)
  3. 神の名をみだりに唱えてはならないこと
  4. 安息日を守ること
  5. 父母を敬うこと
  6. 殺人をしてはいけないこと(汝、殺す無かれ)
  7. 姦淫をしてはいけないこと
  8. 盗んではいけないこと
  9. 隣人について偽証してはいけないこと
  10. 隣人の財産をむさぼってはいけないこと

ということで、まぁそこまで厳しいものではなくて比較的当たり前というか、素朴なものだったようです。

モーセの死

前述の「ザッケンナッッッ!!!!!!」事件から、契約はやり直しがされましたが、その時のモーセの怒りは凄まじく、

金の子牛像を火で焼き、粉々に砕いて溶かし、人々に飲ませるなどして、男も女も3,000人以上の同胞を殺します。
(ってゆーか、これは十戒を破ったことにならないのか!?w)

その後、モーセは神に許しを請い、同じ石版をもらい、再契約をすることになります。
こうしてイスラエル人たちは心の底から悔い改めて、真の意味で「聖なる民」となります。

その後もカナンの地への道のりは、とても険しいものでした。
モーセは神の助けを借りて、民の不満を収めたり、身内の反乱を制圧したり、異民族を倒し、イスラエルの民をより強固な信念の民にしていきます。

しかし、モーセは民の不満を完全に収めることができず、それが神に許されることはありませんでした。

結局モーセは約束の地、カナンの地に入ることなくその生涯を終えることになります。

その後、モーセの意志は従者のヨシュアが引き継ぐことになりました。

最後に

モーセの石版を割って怒ったところが、思っていた以上に激しすぎてビックリしましたw
実は次のエピソードではヨシュアが、悲願のカナンの地に到着するのですが、ここでも結構激しい展開が待っています。

先にチラッと呼んだんですが、個人的にこのあたりの展開はテンポが良くて好きですね。

ちなみに、前回ご紹介した出エジプトや今回の十戒に関しては、1956年に映画として作品が出ているみたいです。
昔親が見ていたような気がせんでもないんですが、時間は220分もありまして、長すぎるw
ただ、高評価な映画でして名作であることには変わりないようです。

では最後までお読みいただき、ありがとうございました。