日本神話-20 神武東征-3


どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回もカムヤマトイワレビコ(=後の神武天皇)が中心の話となります。

前回のエウカシとオトウカシ同様、今回もカムヤマトイワレビコの前には従わず、戦いを挑んでくる敵土蜘蛛やエシキ、オトシキが現れます。

しかし、そこはカムヤマトイワレビコの戦略で乗り越え、戦いの旅の末、ようやく神武天皇として即位する流れとなります。



道中で出会った国津神

前回は省略したのですが、前回ヤタガラスに導かれて熊野から宇陀に渡ったカムヤマトイワレビコは、その道中の吉野川で複数の国津神に出会っています。

  • 贄持之子(ニエモツノコ)
  • 井氷鹿(イヒカ)
  • 石押分之子(イワオシワクノコ

それぞれ出会った。という記述はあったんどけど、特に何があったわけでもなくてインパクトに欠けるのですが、奈良にはこれらの神に纏わるスポットとかもあるので、いずれ行ってみたいと思ってます。

とくにイヒカは僕が好きなゲームの女神転生シリーズにも登場していたり、結構名前だけは聞いたことがある神で、ちょっと興味がありますね。
ああ、そんなこと書いてたらまた「真・女神転生」やりたくなってきた・・・(笑)

忍坂の土蜘蛛

話は本筋に戻ります。

宇陀の地から、更に道を進む一行ですが、忍坂(おしさか)の大きな室で、土蜘蛛(ツチグモ)と呼ばれる者達に出会いました。

ここでいうツチグモは妖怪や怪物の類のものではなくて、カムヤマトイワレビコ勢に従わず、倒すべき相手のことを指しているようです。

以下Wikipediaより引用
土蜘蛛、(つちぐも)は、上古の日本において朝廷・天皇に恭順しなかった土豪たちを示す名称である。

カムヤマトイワレビコの作戦

土蜘蛛たちに対して、カムヤマトイワレビコは部下たちに刀を忍ばせたうえで給仕をさせて、土蜘蛛たちにご馳走を振る舞いました。

そして土蜘蛛達が油断したところで、合図(歌)と共に、一斉に倒しました。
前回といい戦略で道を進めてます。

天皇即位

その後、目的地の磐余(いわれ、現在の奈良県桜井市中部から橿原市南東部)で兄師木(エシキ)と弟師木(オトシキ)という豪族と出会いました。

オトシキはカムヤマトチワレビコに従いましたが、兄は従わず戦うことを選んだので、ここで倒されています。
詳細は資料に載ってなかったんですが、初戦のナガスネヒコに続いて普通に武力で戦ったのかな?

更にその後兄イツセの仇であるナガスネヒコを倒し、多くの豪族、土蜘蛛を服従させたカムヤマトイワレビコは畝火の白檮原宮(うねびのかしはらのみや)で天皇に即位したとありますので、以降は神武天皇と書くことにします。

最後のナガスネヒコとの戦いに関しては、邇芸速日命(ニギハヤヒ)というナガスネヒコが信奉していた神が、神武天皇(ってこの時点ではまだ即位してないけど)に降参するように説得をしたとか、ニギハヤヒがナガスネヒコを倒したとか、ナガスネヒコのことは特にふれずにニギハヤヒが神武天皇のもとに下ってきたなど、いろんな説があるみたいです。

で、この後神武天皇は后をもらって、子孫に話がバトンタッチしていくわけですが、今回はこのあたりで終えようと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。