日本神話-27 倭健命の東方遠征-1

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回も小碓命(オウスノミコト)改め、倭健命(ヤマトタケルノミコト)が中心の話です。

今まで彼は敵と対峙しても、騙し討ち?いや、戦略ですね(笑)で勝利してきました。
しかし、今回は逆に敵に騙されてしまい、ピンチに陥ってしまいます。

ここで前回叔母の叔母の倭比売命(ヤマトヒメノミコト)からもらった袋が役に立つことになります。


尾張国で恋に落ちる

父景行天皇の命で、東征の旅に出ることになった倭健命(ヤマトタケル)。

尾張国(おわりのくに、現在の愛知県西部)に到着し、そこで美夜受比売(ミヤズヒメ)と出会いました。

その時に恋に落ちたらしく、結婚をしようとしましたが、東征が終わってから。ということで結婚の約束だけをして、東に向かいました。

ちょっと話が逸れますが、後のエピソードからおそらくこの東征にはヤマトタケルの后である弟橘比売命(オトタチバナヒメ)が同行していたと思われます。

さすがに、この后の前でミヤズヒメを口説いた(?)とは思えませんが、前回自身を不幸人みたいに言っていた人がすることかよwとか思ってしまいました。(笑)

まぁしかし、これがきっかけに東征に対する使命感が生まれたのか、ここからは山河の荒神や従わない人達を服従させながら、東に向かいました。

相模国でピンチに

そして相模国(さがみのくに、現在の神奈川県)に辿り着きました。

この国の国造(くにのみやつこ、国を収めていた豪族)が、ヤマトタケルに
「この野には大きな沼があって、そこに荒ぶる神がいます。」
と情報を提供してくれました。


ヤマトタケル
「(ふむ、中々従順なヤツだ。)
サンキュー♪
じゃぁちょっとその荒ぶる神とやらを倒してくるよ!」

ということで、その沼に向かったところ・・・。
なんといつの間にか周りは火に包まれています。
そう、これは先程の国造の罠で、ヤマトタケルを沼に誘い込んで、火を放ったのです。


ヤマトタケル
「くっそ~!なんて下劣なヤツ!
人を油断させておいて、そのスキを突くとは、なんというゲス野郎なのか!!」

※しかし、ヤマトタケルも熊曾健(クマソタケル)と出雲健(イズモタケル)をそういう戦法で葬ってきましたが。(笑)

叔母からもらったアイテムでピンチを乗り切る

しかし、ヤマトタケルは、前回叔母の倭比売命(ヤマトヒメノミコト)からもらった袋のことを思い出しました。

ヤマトタケル
「叔母は困った時に、この袋を開けるように言っていた。
きっとそれは今に違いない!」

ということで、袋を開けると、火打石が入っていました。

ヤマトタケル
「ショッボ!!ww
いや、待てよ!?
叔母はきっとこの出来事を予知していたに違いない!」

ヤマトタケルは周囲の草を剣で刈り、火打石で迎え火を付けて対抗しました。
自分の周りを先に燃やしておくことで、安全地帯を作ったのです。

こうして火をやり過ごした、ヤマトタケル。
当然、自分を騙した国造どもは即刻切り殺して、火をつけて焼き払いました。

こうして、この地も平定したヤマトタケルはさらに東に進むのでした。
(つづく)

最後に

今回のエピソードがあって、この地を「焼津」と呼ぶそうですが、相模国に着いたのに、焼津って?
静岡県の焼津市だとしたら、かなり距離が離れるしなぁ・・・。

と思っていたら、手元の書籍には「相模国内にそういう地名があったのかもね」といった旨のことが書かれていたり、諸説あるみたいです。

ちなみに和食レストラン有名な「サガミ」は静岡県焼津市にサガミ焼津店があるみたいです。
関係ないとは思うんだけど、なんだか気になって調べてしまいましたw

ヤマトタケルの話もあと2~3回で終わるのかな~。って思ってます。

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。