北欧神話-1 北欧神話の世界感について

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回から、北欧神話について書いていきたいと思っています。

北欧神話はゲームなどでよくキャラクターやアイテムが登場しますよね。
北欧神話のことを知ることで、より作品を楽しむことができるんじゃないでしょうか。

本格的な内容は次回から書いていくんですが、今回は概要だったり、世界観なんかを紹介できればと思います。



ノース人達によって信仰された

正直なところ、これから北欧神話を知ってみたいと思う人は、北欧神話の内容をサラッと知ってから、歴史などの周辺情報に興味を持つと思うし、現時点で僕自身がこういった歴史背景にあまり興味が持てず、
「当時北欧地帯(北ヨーロッパ、東ヨーロッパ)に住んでいた人々が信仰した物語群」
くらいに思って、今は参考書籍を読み進めています。

ということで、深く調べていませんが、(ってこの書き方、我ながらなんか卑怯だな(笑))北欧神話はキリスト教化する以前の、ノース人によって信仰された神話です。
(それ以外の北欧地域に住む人たちは、早い段階でキリスト教化されているみたい。)

よく北欧神話は、「ヴァイキング達の神話」とか「ゲルマン民族の神話」といった表現がされますが、ノース人はヴァイキングやゲルマン民族の中に含まれていて、特に人種的な区別はなく、定義が結構曖昧なんだな。と思いました。

北欧神話の原典とも言える資料は、「エッダ」と呼ばれる文書です。

このエッダには「古エッダ」「新エッダ」と呼ばれる2種類があり、以下のような違いがあり、内容も微妙に異なるみたいです。

文書名 成立時期 作者
古エッダ 約9世紀~12世紀の間 特定の作者なし
新エッダ 13世紀 アイスランドの歴史家スノッリ・ストゥルルソンが編纂

古事記と日本書紀みたいなもんかな?(適当)

今まで紹介してきた神話の中では、比較的成立が遅い、というか新しい部類と思います。

北欧神話の大筋

かなり雑でネタバレな紹介にはなりますが、北欧神話の話の大まかな流れを紹介しておきます。

  1. 世界のはじまり
  2. 世界初の戦争
  3. 神々のエピソード
  4. ラグナロク

基本的には神々の細かなエピソードが多かったりしますが、これらの全て(?)がラグナロク(神々の黄昏)という最終決戦に向けた伏線になっていきます。

そして最後はみんな・・・正確には殆どの神々や巨人族は死んでしまって、世界は再構築されますよー。的な話の流れです。

このブログでも、この大筋に沿ってエピソードなんかを紹介していきたいと思ってます。

北欧神話の世界観


北欧神話は、ユグドラシル(世界樹)と呼ばれる巨大な樹木がこの世を支えている。という世界観です。

漫画やゲームなどの2次作品では、ユグドラシルとか世界樹ってよく聞く名前ですよね。

で、ユグドラシルに支えられた世界は主に三層(天上層、地上層、地下層)に分かれています。

で、それぞれの層に、神々や巨人族や人間、小人族など各種族の世界がある。
といったカンジになっています。

各種族の国のことは、次回以降の記事で紹介していきたいと思いますが、主だった9つの世界のことを表にしておきます。

世界 コメント
天上層 アースガルズ アース神族達の住む世界
天上層 ヴァナヘイム ヴァン神族達の住む世界
天上層 アルフヘイム 光の妖精達の住む世界
地上層 ミズガルズ 人間達の住む世界
地上層 ヨートゥンヘイム 巨人達の住む世界
地上層 ムスペルヘイム 灼熱の世界
火の巨人達が住む世界
地上層 スヴァルトアールヴヘイム 小人達が住む世界
地下層 ニヴルヘイム 霜の世界
地下層 ヘル 死者の世界

2次作品に多く登場

前項のユグドラシルのところでも書きましたが、北欧神話に登場するアイテムやキャラクターは、様々な2次作品に登場します。

  • ラグナロク
  • ユグドラシル(世界樹)
  • オーディン
  • トール
  • ロキ
  • フェンリル
  • スルト
  • グングニル
  • ギャラルホルン
  • ワルキューレ
  • ヴァルハラ
  • などなど・・・

挙げたらキリがない程です。

特にゲームはギリシア神話より、北欧神話がらみの名前の方がよく見かける気がします。

冒頭にも書きましたが、北欧神話のことを知ることで、より作品を楽しむことができるんじゃないでしょうか。

ということで、次回から北欧神話の内容・エピソードを紹介していきます。
まずは、北欧神話の世界の始まりについて書きたいと思ってます。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。