鬼の俎(おにのまないた)・鬼の雪隠(おにのせっちん)に行ってきました。(奈良県)



今回も比較的小ぶりな話です。

最近、「鬼と日本人 (角川ソフィア文庫) 小松 和彦(著)」を読みました。
酒呑童子や茨木童子、大嶽丸に八瀬童子・・・様々な鬼のことが書かれているし、伝わっている物語の考察部分が楽しい本です。
毎回読む中で気になるワードに赤線を引くんだけど、あと一回読んだら、赤線ワードを一覧にして、縁のある場所を探したり、調べたりしたいと思います。

そんな本を読んだら、鬼の伝承のある場所に行きたくなります。
で、下宿先の近くにあって、行きそびれていた場所を思い出しました。

行きそびれていた場所、それは

鬼の俎板と雪隠。
飛鳥村にあるんだけど、多分地元の観光パンフレットで見たのかな?
いずれも古墳の欠けた一部とか、そんなような解説されていて、
「なんだ、鬼は直接関係ないのか・・・」
という具合に思って行ってなかったんでしょうね。

しかし、鬼の俎板、鬼の雪隠という名前が付くくらいなんだから、言い伝えの一つや二つはあるはず。
と思って、ちょっとググってみました。

奈良県立図書情報館様のWebサイトリンク)によると、鬼が迷った通行人を捕らえて、俎板の上で料理して食べて、雪隠で用を足したという伝説があるようです。

雪隠ってのは早い話、トイレですね。

行ってきた

下宿先のマンションからは30km程度しか離れていないから、1時間あれば十分にいける距離。
ある日天気がよくて、仕事が早く終わったから、夕方に行ってきました。

場所は結構道が狭いので、車はちょっとキツいかも。
で、俎板がこちら。

まあ、俎板といえばそれっぽい。
古墳の石室の底石と看板には解説されていました。

そして、こちらが雪隠。

俎板のサイズに比べたら、サイズがとても小さい気がしますが、まぁ↑の画像みたいに、お母さん鬼が、小鬼たちの為にたくさんの料理を作ったんでしょう。(笑)

現地の案内板にも鬼に対する言い伝えは紹介されていました。
この付近は霧ヶ峰(クーラーみたいだねw)と呼ばれて鬼が住み、通行人に霧をけしかけては迷わせて、捕まえて俎板で料理して、雪隠で用を足した・・・といったようなことが書いていました。
こちらの方がなんか想像を掻き立てられる紹介ですね。

この俎板と雪隠は、本当に古墳の一部だったとは思うんだけど、こうやって崩れた石像物を鬼が俎板や雪隠として活用した・・・って考えると、鬼の伝説もちょっとリアルに思えてきます。
鬼はどんな名前で、誰に倒されたとかそんなエピソードがあるとなお良し!・・・と思ってググったけど、流石にあったとしても簡単には見つからないか。

いや~でも今回みたいに鬼に関する書物を読んだ後だと、普段敢て行かないようなところにも興味が湧くのでいいですね。
最近自分の中でもネタ切れ的なものを感じることがあるんだけど、もっとアンテナ貼って記事を書いていきたいと思いました。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。