書籍概要
トマス・ブルフィンチ 著
大久保 博 訳
角川文庫
以前この本をぷらっとブックオフで見かけて、何となく買いました。
この当時は、「新訳」どころか根本的にアーサーの王のことは中世の伝説の王様ってくらいしか知らなくて、「円卓の騎士」とか「エクスカリバー」とかファンタジーRPG御用達の単語が盛りだくさんってイメージくらいのイメージでした。
今から思えば、この本がきっかけで「ケルト神話」が気になりだしたのだと思います。
目次
- マーリン
- アーサー(一)
- アーサー(二)
- ガーウェイン
- ちぢんだ腕のカラドック
- 湖のラーンスロット
- 荷馬車の冒険
- シャロットの乙女
- 王妃ギネヴィアの危機
- トリストラムとイソウド(一)
- トリストラムとイソウド(二)
- トリストラムとラーンスロットの闘い
- 円卓
- パラミーディーズ
- トリストラム
- パーシヴァル
- 聖杯(一)
- 聖杯(二)
- 聖杯(三)
- アグラヴェインの裏切り
- アーサーの死
目次を見た時点で思ったのが、アーサー王の存在感が思った以上に薄いな。wってカンジでした。
目次を見て、聞き覚えある名前が
多いと思いませんか?
「七つの大罪」に出てくるキャラクター名に引用されているのが多いんですが、「七つの大罪」の鈴木真央先生の他の作品にもアーサー王物語の登場人物から付けられた名前のものが多いです。
七つの大罪
などなど・・・
ライジング・インパクト
などなど・・・
かなりの数のキャラクターの名前がアーサー王物語から引用されているんですね。
軽く登場人物の紹介
いずれ機会をみて、このアーサー王物語もシリーズとして記事にしていきたいのですが、今回は主要な登場人物を軽くご紹介します。
マーリン
アーサー
が、不思議な石に刺さった剣エクスカリバーを引き抜くことで皆の賛同を得て、王に。
※もちろん史実ではありません。口承の中で地元補正がかかったのかな?
ガーヴェイン
ラーンスロット
※だが、聖杯編後にまた関係を持ってしまう
※だが、戦争の最中に、アーサー王側で謀反が起こり、戦いは中断される。
その後は法衣に身を包み、祈祷と精進の日々を送り他界する。
トリストラム
※物語中の登場頻度も高く、実はコイツが主役なんじゃないか?と思ってますw
その後妻のイソウドもショックで息を引き取る。
なんとなく武力ランク
トリストラム = ラーンスロット > ガーウェイン > アーサー王 > 他の人達
※異論は認めまくります。
最後に
300ページ超えで結構なボリュームもあり、読むのに丸1日かかりました。
読み物としても面白いんだけど、今回読んだことで今後RPGのゲームとか漫画で彼らの名前が出た時により一層面白みが深くなるんじゃあないでしょうかね。
主要人物の大半が女性関係で身を滅ぼしているような気がしますが、英雄譚ってそのパターンが多くて、当時の様式美だったのかな?
全般とおして読みやすく、アーサー王伝説に触れるエントリー本としてはぴったりだと思ってます。
この手の英雄譚的なヤツでは「ニーベルンゲンの歌(ジークフリートの伝説)」とかが有名なので、いつか読みたいです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。