ケルト神話について-1

最近ケルト神話に興味があって、

  • いちばん詳しい「ケルト神話」がわかる辞典(森瀬 繚)
  • ケルト神話と中世騎士物語 「他界」への旅と冒険(田中 仁彦)
  • ケルトの神話―女神と英雄と妖精と(井村君江)

という3冊の本を買いました。

3冊とも流し読みをしましたが、このあたりの文化は口伝で、あまり文字として伝わってこなかったので統一性に欠けるカンジがします。
結構書籍によって、死んだ・死んでないのレベルで違う部分があったりして、かなり内容も違ったりするのですが、まぁ間違いも含めてご愛嬌ということでご容赦ください。

とりあえず、今回は神話をご紹介する前に「ケルト人」について、うっすら触れてみたいと思います。



ケルト人について

ケルト人は、ローマ帝国出現以前にヨーロッパ世界で覇権を握っていた民族です。
後にローマ軍やゲルマン民族の大移動の波を受けて、分断されたり、ローマに支配されていきます。

彼らの世界で大きな役割を持っていたドルイド(司祭)は「教えを文字に書くのはよくない」としていた為、文字としてではなくて、言葉で伝わっていきます。

ローマに支配されてからは、キリスト教の普及も相まって、文化や考え方がローマ化していった為、文化や神話の殆どは失われてしまいました。

現在伝わるケルト神話や文化の記録は皮肉にも、その殆どがローマ人やギリシア人によって残されたものです。
なので、内容もある程度は勝者であるローマ人やギリシア人の視点というか、彼らの編集が入っているものとなります。

ケルト人の神話・民話について

今回は、一番体系的にまとめられていそうな「アイルランドに伝わるケルト神話」(アイルランド神話)について取り上げていきますが、他の地方にはイギリスのウェールズ地方に伝わる「アーサー王物語」なんかが有名です。

実は以前に「<新訳>アーサー王物語 トマス・ブルフィンチ」って本読んでまして、ちょこっとかじっているので、アイルランド神話を大方紹介したら、アーサー王物語もやってみたいと思ってます。

アイルランド神話の概要

アイルランド神話の資料は、中世に作られたものらしく、アイルランドの神々はキリスト教の普及に伴い文化と共に消滅していきました。

アイルランドの神話としては、大きく4つのサイクルがあります。

  1. 神話サイクル
    神々の物語
  2. アルスターサイクル
    英雄クーフー・リンの英雄譚
  3. フェニアンサイクル
    フィアナ騎士団の物語
  4. 歴史サイクル
    歴代のアイルランドの君主の物語

個人的に面白いのは、1~2あたりだと思ってまして、どこまで書くかわからないけど、順番的にはなるべく時系列に書いていこうと思います。

ただ、間に民話や、メインの物語からは外れるけど登場人物に関するエピソードなどで少し脱線することもあるかも知れません。

今後他の神話とかもやっていきたいな。って思ってますので、リクエストなどありましたら、是非コメント等いただければと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。