先日「ラスコー展」に行きました。
その展示で、壁画に鳥の格好をしたような男が描かれてました。
これはシャーマン的な人?
※写真が見づらくてすいません笑
また、クロマニョン人達が現れる前から、故人を埋葬する文化はあったみたいで、信仰とか人智を超えた神秘的な何か、を当時の人達も思い描いていたのかな?とか思いました。
ってことを考えてると、世界最古の神話ってのに興味が出まして、軽く調べてみました。
世界最古の神話について
世界最古の神話はメソポタミア神話と言われています。
メソポタミアとはギリシア語で「二つの河の間」を意味します。
チグリス川とユーフラテス川のことですね。
メソポタミア文明を築いたシュメール人が、紀元前3000年前には楔形文字を使ってました。
彼らは神話やいろんな文書を粘土板に楔形文字を使って書きました。
その中でも、古代シュメール王朝に実在した王ギルガメシュを主人公にした物語「ギルガメシュ叙事詩」が人間の知られている作品の中で最も古いものの一つと言われてまして、メソポタミア神話中、最大最長のエピソードです。
しかし、実際は「ギルガメシュ」って名前は聞いたことはあるけど、パッと思い浮かぶのは「昔やっていたエッチぃ番組」と「FFのボス」くらいじゃないですか?w
僕は、今回の記事を書こうと思うまで、話の内容は全く知りませんでした。
今回この二冊を読んで、この「ギルガメシュ叙事詩」についてまとめてみました。
参考書籍その1
参考書籍その2
「世界の神々」がよくわかる本
PHP文庫
東ゆみこ 監修
造事務所 著
なんか「ちくま文庫」と「PHP文庫」ってこういう神話系の本が多いような気がします。
調べたところ、「ちくま文庫」は「新教養」「古典」「ヤングアダルト」「全集」という四本柱からなっているらしく、多分神話とかは古典に含まれるんかな?って思います。
一方「PHP文庫」は主にビジネス書、自己啓発書、歴史読み物などのノンフィクションを扱っている。とありました。
神話や神や悪魔、魔法のアイテムらがノンフィクション?とは思うけど、神話と歴史って結構微妙なところがあるからな~。
そんなことはさておき、今回からこの「ギルガメシュ叙事詩」を数回にわけて、紹介したいと思います。
「ケルト神話」ほどは長くならないと思いますが、よかったら読んでください。
では、今回は初回ということで、冒頭の部分をご紹介したいと思います。
ギルガメシュと野人エンキドゥ
昔々ウルクの都を収めるギルガメシュという王がいました。
ギルガメシュは3分の1が人間、3分の2は神で、強靭な肉体と強大な力を持っていました。
※ハーフとかクォーターならともかく、3分の2が神って一体どんな配合なんでしょうかw
彼は自分の力に奢っていて、都の娘を気まぐれに攫っては好き放題の、暴力エロエロ野郎でした。
この時の伝説が、後々イジ◯ー岡田や、フー◯ンに引き継がれて、伝説の深夜番組「ギルガメッシュないと」ができました(嘘)。
ウルクの人々は、彼の暴君ぶりに耐えられなくなって、天の神アヌに暴君ギルガメシュを何とかして欲しいと訴えました。
天の神アヌは人々の訴えを聞き、その神の力を振るって、ギルガメシュに不思議な呪文をかけると、アラ不思議!ギルガメシュは改心し、立派な王となり、ウルクの人々とともに末長く幸せに暮らしましたとさ。
チャン♪チャン♪
・・・とはいかず、アヌは自分でどうにかするのが面倒になって(?)女神アルルにこう命じました。
アルルくん、ちょっといいかね。
(サワサワ・・・)
神様!またお尻触って!!
訴えますよ!
ゴメン、ゴメン。
つい・・・
そんなことより、頼みがあるんだ。
(そんなことより!?)イラっ。
何の用です?
実はウルクの奴らから、ギルガメシュの野郎をどうにかしてくれ。って言われちゃってさー。
君、粘土からパパッ!と強い奴作って懲らしめちゃってよ。
えー!?
そんなの自分でやってくださいよー!
私ヤですよ!まだマニキュアも乾いてないのに泥触るのなんて・・・
じゃぁ頼んだよ!
よろしく!
あ!
神様!
ったくしょうがないなー・・・
というやり取り(?)で女神アルルから作られたのが、野人エンキドゥです。
見た目がギルガメシュと似ててわかりませんねw
しかし、造られたてホヤホヤの彼は全身が毛むくじゃらの野人で、動物並の知能しか持たず、獣たちと野を駆けまわっていた。とあります。
そんなのでギルガメシュを懲らしめることができるのかよw
まぁ造らされた感があったんで、そんなもんなんでしょう。
ある日ウルクの狩人が、動物たちと暮らすエンキドゥに狩りの妨害を受けました。
これを聞いたギルガメシュは、狩人に娼婦を連れて行くように言いました。
狩人はその娼婦を、エンキドゥが出没する水汲み場で待たせました。
数日後、エンキドゥが現れると、その娼婦は彼を誘惑し、猿同然のエンキドゥは6日と7晩彼女と交わりまくります。
正気にもどったエンキドゥは自分の力が衰えていることに気づきます。
DTを卒業することで、知能を得た代わりに野人としての力を失い、人間らしくなったのです。
その後エンキドゥは、娼婦から食事や着衣などの作法を学びます。
そして、ウルクにギルガメシュという強大な王がいることを聞いた、エンキドゥはウルクへ赴きます。
一方ギルガメシュは自分の力を誇示するため、大宴会を開き、エンキドゥを招待します。
しかし、エンキドゥはこれを断り、ギルガメシュと格闘をはじめます。
長時間の取っ組み合いの結果、二人は互いの力を認め、抱き合い、ここに二人の英雄の友情が生まれました。
なんかジャン◯でありそうな展開w
この出来事の後、ギルガメシュは自分が完全無欠ではないことを知ったことで謙虚になり、英雄としてふさわしい人格に成長していきます。
暴君が成長して、英雄になっていくパターンって、他の神話や物語でもよくみますよね。
身近な神話で思いついたのは須佐之男命ですかね。
このパターンが、すでにこの頃に出来上がっていたとは・・・。
メソポタミア文明おそろしや。ってカンジです。
世界最古の作品として、いろんな神話や物語に影響を与えたのだと思います。
こうして、二人の英雄は硬い友情で結ばれました。
次回は、そんな二人の英雄が繰り広げる冒険をご紹介しようと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。