今回も物語を進めていきたいと思います。
話の流れ的には、前回の話の続きってカンジかな。
テュポン誕生
今までオリュンポス神族に敗れた
ティタン神族
ギガンテス
はガイアの子にあたります。
我が子達の敗北が認められないガイアはゼウスへの憎しみが拭えず、タルタロスと交わり、ギリシア神話最大最強と言われるテュポンをもうけました。
ウラノス
ガイアの子、天空の神で初代神々の王。
息子クロノスによって去勢された。
ポントス
ガイアの子、海の神。
クロノスの次のガイアの夫とも言われる。
と交わってきました。
タルタロスは、カオスからガイア・エロスとともにはじめに生まれた原始の神と言えますが、僕は今までは神というよりは、「奈落」といことで、覇権争いに敗れた者らや、邪悪な者達を閉じ込める「場所」という概念で捉えていました。
なんかこういう形で、他の神と交わるという格好で登場するのが意外です。
様々な怪物の生みの親となるテュポン
テュポンはエキドナという、上半身は美女、下半身は蛇という怪物と結婚し、
ケルベロス
オルトロス
ヒュドラ
キマイラ
など、RPGなどのゲームでおなじみの怪物たちを生みだしました。
ゼウスとの死闘
やがてテュポンは、オリュンポス神族たちに戦いを挑みます。
先程、ギリシア神話上最大最強の怪物と書きましたが、その力はゼウスと匹敵する程でした。
テュポンはゼウスと一騎討ちになりました。
両者の戦いは互角、しかし死闘の末、ゼウスは両手足の腱を切り取られ、武器も奪われてしまい、洞窟に閉じ込められてしまいます。
しかし、オリュンポス12神のヘルメス(伝令の神)に救出されます。
そして翼の生えた戦車に乗ったゼウス。
形成逆転して、ゼウスは雷霆を打ちまくります。
逃げるテュポン、そしてテュポンが海上まで逃げのびた時、ゼウスは巨大な島を投げつけてテュポンを下敷きにしました。
それが地中海最大の島シチリア島と言われています。
また、テュポンは不死なので、それでも死ぬことがなく、怒りの炎を吐き続け、これがヨーロッパ最大のエトナ山になったと言われています。
なぜ1vs1だったのか
正直、
「はじめからオリュンポス12神全員でフルボッコにすればよかったんじゃね?」
と思ったのですが、テュポンの進撃を見た他のオリュンポス神達は恐れおののいて動物に化けてエジプトに逃げたという説があります。
だからエジプトの神々は動物だとか。
正直トンデモ説な気がせんでもありません。
最後に
前回、今回の記事で
アテナ
ディオニュシオス
ヘルメス
というオリュンポス12神と、
ヘラクレスという人物が登場しました。
次回以降の記事で彼らを紹介したいと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。