今回もオリュンポス12神を紹介します。
今回はゼウスとレトという女神の間に生まれた双子の神を紹介します。
レトについて
今回紹介する、神の母となる女神です。
オリュンポス12神のメンバーではありませんが、一応紹介しておきます。
実は以前の記事でチラッと書いたのですが、レトはティタン神族コイオスとボイペーの娘になります。
姉妹としてアステリアという女神もいますが、アステリアはゼウスの求愛を拒否して、ゼウスの怒りを買い、不毛の浮島に姿を変えられてしまいました。
レトは、アルテミスとアポロンを授かりますが、例によってゼウスの正妻ヘラの迫害を受けて、全ての土地に
「レトに出産させる場所を与えてはいけない」
と命令し、アレスとイリス(ヘラの腹心的な女神)に監視をさせました。
更にピュトンという蛇の怪物は、
「レトから生まれる子に殺される」
という神託を貰っていたため、レトを追い回しました。
そんなヘラの迫害と、苦難にあいましたが、浮島に変えられてしまったアステリアがレトを匿い、なんとか無事アポロンとアルテミスを出産することができました。
アポロンについて
アポロンはオリュンポス12神のメンバーで、太陽神、他医学・数学・予言・芸術などを司る多才な才能を持つ神です。
前述のレトは、アポロンとアルテミスを浮島に変えられたアステリアの上で産みました。
アポロンは後にこの島をデロス(輝ける島という意味)と名付けて、聖地にしました。
あと、才能には恵まれていますが、恋愛運にはイマイチ恵まれないようで、恋をしたダプネといつニンフにその愛を拒否されて、ダプネを月桂樹に変えてしまいました。
アポロンが月桂樹の冠をかぶっているのは、ダプネを偲んでのこととされています。
アルテミスについて
太陽神アポロンと双子のアルテミスは月の女神です。
正直アポロンには、あまりそのイメージが無いのですが、双子揃って弓矢の名手らしく、特にアルテミスは秀でており「狩猟の女神」とも言われています。
母親レトが出産の際に、ピュトンという蛇の怪物に追いかけられたと書きましたが、双子は生まれて間もなく、ピュトンを倒しました。
基本的には温和で優しい性格とされていますが、アルテミスは父ゼウスに永遠に処女であることを誓い、従者のニンフ達にも恋を禁じました。
禁を破ったニンフを熊に変えて追放したり、偶然水浴中を目撃された際は、目撃した狩人を鹿に変えてその猟犬に始末させるなど、厳しい一面もあるようです。
他有名な逸話としては、狩の名手オリオンとの恋ですが、兄アポロンの嫉妬と策略により、アルテミスは自らオリオンを殺す羽目になりました。
(このエピソードは今後の記事で紹介したいと思います。)
最後に
2回に渡ってオリュンポス12神の紹介を行いましたが、共通してゼウスと正妻ヘラの子ではありませんが、いずれも重要で有名な神でした。
次回はゼウスとヘラの子にあたる神を紹介したいと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。