前回に続いて、ギリシア神話を書いていきます。
子供を生むガイア
前回、エレポス(地下の暗闇)と女神ニュクス(夜)の間に、アイテル(天上の光)とヘメラ(昼)という神(子供)ができた。
ということを書きました。
続いて大地であるガイアも子供を生みました。
それも単体で。
両性具有ということ?でもカオスも単体で様々な神々を生んだからなぁ。
ガイアからは2神が生まれました。
- ウラノス(天空)
- ポントス(大海原)
こうして、大地と天と、海ができました。
自らの息子と結ばれるガイア
先程は単体で子供を生んだガイアですが、自ら生んだウラノスと結ばれて、世界で2組目の、大地と天空のカップルができました。
ハブられたポントスはどんな気分だったんだろう・・・。
※しかし、後にガイアはポントスとも交わり子を作ります。
2人は子沢山で、6の男神、6の女神、あわせて12神を作りました。
ティタン12神
ガイア(大地)とウラノス(天空)の間に生まれた神らはティタン神族と言われ、後に長らく世界を支配することになります。
彼らは大きな体をもち、英語読みだと「タイタン」で、豪華客船「タイタニック」や、金属の「チタン」などの名前の由来にもなっています。
メンバー紹介をしようと思ったのですが、人数も多いし、次の記事でしようと思います。
子を捨てるウラノス
ティタン12神の後も、2人は子作りに励みました。
しかし、次に生まれたのは単眼巨人のキュクロプス3兄弟とや、100の腕を持つヘカトンケイル3兄弟でした。
我が子のあまりの醜さに絶望したウラノスは、我が子である彼らをタルタロス(奈落)の奥に閉じ込めてしまいます。
夫の愚かな行為にガイアは嘆き、悲しみました。
心理学的にはカタストロフィー理論と呼ぶらしいのですが、ガイアはこのことで夫であり子でもあるウラノスに、強い怒りと恨みの念を持ちました。
愛情と憎しみは表裏一体ってヤツでしょうか。
天空を司るウラノスよりも、大地を司るガイアの方が、怨念の類も根深そうです。
最後に
我が子を捨てられた、ガイア。
ここからは彼女の夫への復讐劇が始まるのですが、その前に次回はガイアとウラノスの子らを紹介したいと思います。
では、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。