旧約聖書-8 イサクとその子孫たち

どうも、元山狐です。
2017年11月の初記事です。

今月も10~15記事程度投稿していきたいと思いますよ!

前回はアブラハムと、その甥ロトの話を書きました。

今回はアブラハムの子供イサクと、その子どもたちのことを書いてみたいと思います。




イサクの子供

神への生贄として、父アブラハムに殺されそうになったイサクですが結果的に死を免れることができました。

成長した彼はリベカという女性を妻に迎えました。

二人にはやがて、エサウとヤコブという双子の兄弟を授かりました。

イサクは兄のエサウを愛し、リベカは弟のヤコブを愛しました。

エサウは狩猟を得意としたアウトドア派で、率直で正直な性格に育ち、一方ヤコブはインドア派でおとなしく、知略に長けた性格に育ちました。

二人の間でトラブルが

イサクは家督を継ぐのは、彼が愛するエサウと決めていました。

しかし、どうしてもリベカはヤコブにそれを譲りたくて、ヤコブに入れ知恵をしました。

イサクは歳をとって目が悪かったので、ヤコブにエサウのフリをして、家督を騙し取る。という方法だったのです。

こうして、まんまと家督を騙し取ったヤコブでしたが、エサウはこれに激怒。

エサウ
「ヤコブを殺してやる!」

と言いだしました。

まぁ、しかしこのエピソードの前に、エサウは空腹のあまり、ヤコブの持つレンズ豆と自分の長子の権利を交換する、という約束をしています。

もう、なんかね、どっちもどっちだなw

リベカは、ヤコブがエサウに殺されることを恐れて、ヤコブをリベカの兄ラバンの元に逃亡させます。

とういか、ここまでの話で一番腹黒いのはリベカの気がするんですが、彼女は天罰を受けたり、恨みを買うことはなかったんでしょうかw

ラバンのもとで過ごすヤコブ

叔父ラバンの元で過ごすヤコブは、叔父の元で真面目に働きました。

ヤコブはラバンの娘ラケルに惚れます。

しかし、ラバンの住む土地では「姉から順番に嫁がせる」風習?ルール?が、あって、結果的にオマケの姉レア、本命の妹ラケルの順に妻にします。

その後さらに二人の女性を妻にして、ヤコブは4人の妻と、12人の子供をもうけます。
※この12人がイスラエル12部族の祖と言われます。

おとなしい性格という設定の割に、結構ガツガツいってますねw

独立して、財をなしたヤコブは、兄エサウとの和解を願って兄が住むカナンを目指します。

神との戦い

その道中、ヤコブはDQNに絡まれます。

DQN
「ヘイヘイ、にーちゃんよぉ〜!
女と金、食糧全部置いていきなぁー。」

ヤコブ
「アナタはバカか!?
こっちは17人(ヤコブと4人の妻と、12人の子供)もいるんだZe!?
みんな!?こいつの身包みをはいで、全て奪い尽くしてやろうず!!」

DQN
「ちょっw・・・まっw
実はクソヤンキーに見える私だか、本当はか・・・」

ヤコブ
「いけー!!」

DQN(実は神)
「み・・・
ギャー!!」

と、いうことで、神との戦いに勝利したヤコブ。

※実際は1vs1で一晩かけて正々堂々と戦いました。

しかし、この絵画を見て「戦っている」というよりは「抱き合っている」と見えてしまうのは、私だけだろうか。

そして、ヤコブは神の祝福を受けて、「イスラエル」とい名前を授かりました。
これがイスラエル民族の由来だと言われています。

なんだか、神をシバキ倒して祝福を受ける。ってのがよくわかりませんが、少年マンガでよくある、ケンカしたらマブダチ的な展開なのかな?

その後、カナンに戻ったヤコブは兄エサウと和解して、幸せにくらした。らしいです。

ここもしっくりきませんでした。

が、エサウは元々素直で、真っ直ぐな人間だったので、時間が経った後の兄弟との再会に素直に喜び、和解を受け入れたのかもしれませんね。

また兄弟間の悲劇が

今までの流れで兄弟間の悲劇ってのは度々ありました。

カインとアベルの件、今回のヤコブとエサウの件。

しかし、またそういった悲劇がおこります。

ヤコブには12人の息子がいると書きました。

その中でヤコブは、特に高齢になってからできたヨセフを愛しました。

ヤコブよ。
学べw w

それを他の兄弟たちは嫉妬して、ヨセフを奴隷商人に売ってしまい、ヤコブには事故死したことにしました。

奴隷になったヨセフは、エジプトに連れていかれます。

そこで主人の嫁さんに誘惑されますが、誠実な彼はキッパリと断ります。

この絵画を見ていると、本当に迷惑そうな顔をしているヨセフ

ヨセフ
「ちょっw 奥さん、ホンマムリムリ!
堪忍して~な」

しかし、そこで逆恨みにあい、投獄されてしまいます。

獄中ヨセフは、人の夢から運命を予知をするようになります、その噂がファラオの耳に入り、ファラオはヨセフに自分の運命を予知するように命じました。

そこで未来の飢饉を予知したヨセフは、ファラオに見込まれ、宰相に起用されます。

後に、ヨセフの兄弟たちが食糧を求めてエジプトにやってきます。

その時に、捕らえられ、ヨセフの面前に並べられた彼の兄弟たちはヨセフに気付きませんでしたが、末弟を庇おうとする兄弟たちを見て、ヨセフは兄弟たちを許すことにしました。

その後、兄弟たちと和解したヨセフはヤコブもエジプトに呼んで、平和に暮らしましたとさ。

最後に

バベルの塔あたりまでは聞いたことがあったんですが、このあたりのエピソードは僕はあんまり詳しくありません。

このあたりからエジプトに舞台が移り、有名なモーセの十戒とかに繋がっていくんだなぁー、へぇー。とか思いながらまとめてました。

しかし、こうやってみると親の依怙贔屓が悲劇を生むって流れが目立ちますね。

ヨセフのあたりを書いていて、なんでヤコブは自分の経験から学ばなかったんだろう?とか思いました。

なんとなく、このヨセフの流れをまとめていると、オオクニヌシが八十神(兄神達)に迫害されるところを思い出しました。

関連があるかどうかはわかりませんが、兄弟の妬みによって殺されたり、酷い目にあうってのは今も昔も結構あるのかも知れません。

ヤコブはイスラエルと名を改めて、イスラエル人の祖となってますが、兄エサウの子孫達はエドム人と呼ばれ、皮肉にもイスラエル人達と敵対する立場の部族となっています。

あと、ヨセフの話のエピソードは、以前行った「怖い絵展」でも題材として描いていた作品がありました。

「怖い絵」展に行ってきた。(兵庫)


※この記事では特に紹介していませんが。

この「怖い絵展」は今東京で開かれているので、東京方面の方は、このシリーズを読んでから、行かれるとより楽しめるかもしれません。(楽しめなくても、責任は取りませんw)

しかし、今回は結構長くなっちゃったなー。

次回はもうちょっとコンパクトに区切っていきたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。