どうも、元山狐です。
今回から日本神話について薄~く紹介していこうと思います。
初回は、今までの神話シリーズでも定番ですが「この世の始まり」について書きます。
何となく日本神話の始まりって、ちょっとギリシア神話と似ている気がします。
何もないところから、数々の神が生まれては消え、その中でイザナギ・イザナミが生まれ・・・という流れです。
この「日本神話」シリーズについて
書き始める前に方針?そういったものを書いておきます。
(といっても途中でちょこちょこ変わるかも知れませんが・・・)
日本神話の資料としては、色々資料・・・というのがいいのか、書物があるかと思います。
書物によってはエピソードの内容が違ったり、神様の名前の表記が違ったりシます。
で、基本的にこのブログでは「古事記」をベースにしたいと思っています。
日本書紀、先代旧事本紀、風土記・・・いろんな資料があるみたいですが、生憎僕の手元は殆どが古事記に関するものだからです。
古事記については、このブログで説明するまでもないかと思いますが、Wikipediaではこのように紹介されています。
Wikipediaより引用
古事記(こじき、ふることふみ、ふることぶみ)は、日本最古の歴史書である。その序によれば、和銅5年(712年)に太安万侶(おおのやすまろ)が編纂し、元明天皇に献上された。
日本最古の書物ということですが、「現存するもの」という意味で、古事記以前にも歴史書は存在したそうです。
個人的には今まで古事記に関する本は、神々が誕生し、イザナギ・イザナミの国生み~初代神武天皇あたりまでを読んだことがあるくらいで、以降推古天皇までの時代に起こったことが書かれているそうですが、その辺りはよく知りません。
古事記は上・中・下の三巻から構成されていまして、↑の僕の知っているところは上巻と中巻の初めの方までというところでしょうか。
持っている資料の大半も同じような範囲がメインとなっているので、上・中・下全てを網羅するのはこのブログでは少し難しいかも知れませんが、まぁそれでも日本神話を軽く抑えておくだけで神社だったり、史跡を訪れるのが結構楽しくなるとは思うので、力まずやっていきたいと思います。
あと、日本神話というからにはたくさんの神様が登場するのですが、基本的には記事中ではカタカナ表記で書きたいと思います。
(紹介時には漢字も書きますが、誤字が多くなりそうなので笑)
天地開闢、造化三神・別天津神の誕生
はじめ世界は形容できないような混沌としたものでした。
しかし、天地が現れ動き始めた時に、高天原(たかあまのはら)に造化三神と呼ばれる3柱の神が生まれました。
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
天之御中主神 | アメノミナカヌシ | 天の中心の至高の神 |
高御産巣日神 | タカミムスビ | 生産・生成・創造の神 |
神産巣日神 | カミムスビ | 生産・生成・創造の神 |
これらの神は、みな男女といった性別を持たず、独り神として身を隠した。とあります。
タカミムスビとカミムスビは、対として扱われることが多く、性別のない独り神と書きましたが、タカミムスビを男神、カミムスビを女神とする説もあるようです。
「身を隠した」というのですが、彼らはこの後もちょこちょこ登場しては、神々に指示を出したりと登場してきます。
また、この3柱は別天津神(ことあまつがみ)とも呼ばれていました。
後に生まれる高天原の神々を総じて天津神と呼びますが、その中でも特別な神という意味です。
さらにこの後、2柱の神が生まれます。
造化三神には含まれないのですが、この2柱も別天津神に含まれます。
つまり、別天津神は5柱ということになりますね。
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
宇摩志阿斯訶備比古遅神 | ウマシアシカビヒコヂ | 活力の神 |
天之常立神 | アメノトコタチ | 天の神 |
しかし、この2神も独り神として身を隠しました。
神世七代の誕生
ここから生まれる男女含めて12柱の神は神世七代(かみよななよ)と呼ばれます。
まず2柱の神が生まれました。
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
国之常立神 | クニノトコタチ | 国土の土台を象徴する神 |
豊雲野神 | トヨクモノ | 雲を象徴する神 |
しかし、またまたこの2神も独り神として身を隠しました。
しかし、ここから変化があらわれ、男女一対の神が生まれます。
まず、大地が泥や砂によってやや形を成したことを象徴する男女の神が生まれました。
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
宇比地邇神 | ウヒヂニ | 男神 |
須比智邇神 | スヒヂニ | 女神 |
次に泥土が段々固まってきたことにより、生物が育ちはじめたことを示す神として、
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
角杙神 | ツヌグイ | 男神 |
活杙神 | イクグイ | 女神 |
大地が固まったことを示す神として、
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
意富斗能地神 | オオトノジ | 男神 |
大斗乃弁神 | オオトノベ | 女神 |
人体の出来上がりを示す神として、
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
淤母陀琉神 | オモダル | 男神 |
阿夜訶志古泥神 | アヤカシコネ | 女神 |
そして、最後にお馴染みのイザナギ・イザナミが生まれました。
名前 | カタカナ | コメント |
---|---|---|
伊邪那岐神 | イザナギ | 男神 |
伊邪那美神 | イザナミ | 女神 |
まとめると
初回でかなりの数の神様が登場しましたが、ほとんどは今後登場することはありません。
今回の話を端的にまとめると、
- 天地が動き始めた
- 高天原にアメノミナカヌシら造化三神(かつ別天津神)が生まれ、そして隠れた
- ウマシアシカビヒコヂら別天津神が生まれ、そして隠れた
- その後に神世七代と呼ばれる神々が次々と生まれ、最後にイザナギ・イザナミが生まれた
つまり
いっぱい生まれて、いっぱい隠れて、イザナギ・イザナミが残ったよ!
ってなカンジでしょうか。(超適当)
で、この2人がこれから国を作り、様々な神々を生んでいくのですが、それに関しては次回書こうと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。