日本神話-12 国譲り-1


どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回は高天原から始まる話となります。

アマテラスを始めとした天津神達が、葦原中国を支配しようとするのですが、派遣した神が敵方(という表現がいいのかわかんないけど)に懐柔されてしまったり、裏切りを受けたりと中々思うように行きません。

この一連の話は「国譲り」と呼ばれる有名な説話でして、数回に分けて紹介したいと思います。



葦原中国支配を図る天津神

オオクニヌシが葦原中国での国作りを進めている頃、高天原ではアマテラスら天津神達が、
「葦原中国(地上世界)は天津神であるアマテラスの孫が統治すべきだ!」
といい始めます。

パッと聞き、国津神らが整え、国として機能してきたものを横取りするような卑怯な行為のようにも思えますが、元々地上世界はイザナギによって三貴子(アマテラス、ツクヨミ、スサノオ)のスサノオに与えられたものです。

※最も海原(地上世界も含む)を任されたスサノオは母イザナミを恋しがって泣いてばかりいて、イザナギから天界を追い出されてますが。

それを考えても、スサノオを追放した時点で代わりの者に治めさせておけばよかったのに・・・。という気がせんでもありません。

高天原から葦原中国に使者を送る

はじめアマテラスは息子の天忍穗耳尊(アメノオシホミミ、スサノオとの誓約(うけひ)の時に生まれた子供)が葦原中国を治めるべき、と考えて彼に地上に向かうように命じましたが、アメノオシホミミは雲の隙間から地上を見ると
「とても騒がしくて手がつけられる状態ではなさそう」
と思ったようです。

それを聞いたアマテラスはタカミムスビと天津神らを集めて、どの神を地上に派遣するかを問いました。

するとオモイカネ(アマテラスが岩戸に引きこもった時に神々に知恵を授けた、とても賢い神)が天菩比命(アメノホヒ、彼もスサノオとの誓約で生まれたアマテラスの子供)をオオクニヌシの元に送るのがいい。
と答えました。

そこで、タカミムスビとアマテラスはアメノホヒにそのことを命じ、アメノホヒが葦原中国に向かうことになりました。

アメノホヒが葦原中国に向かってから3年が経ちました。

しかし音沙汰がありません。

実はアメノホヒはオオクニヌシと会ったのですが、国を譲るように説得しているうちにオオクニヌシの人柄に惚れ込んでしまい、オオクニヌシの部下になってしまったのです。

再び使者を送るが裏切られる

タカミムスビとアマテラスは再び次は誰を派遣するかを神々とオモイカネに問いまして、今度は天若日子(アメノワカヒコ)がオオクニヌシのもとへ向かうことになりました。

しかし、アメノワカヒコはオオクニヌシの娘である下照比売(シタテルヒメ)と結婚して、葦原中国を自分のものにしようと企み、今度は8年が経ちました。

いつまで経ってもアメノワカヒコが戻ってこないので、タカミムスビとアマテラスは鳴女(ナキメ)という名の雉を遣わし、アメノワカヒコの様子を見てくるように命じました。

ナキメはアメノワカヒコを訪ね、真意を尋ねましたが、天佐具賣(アメノサグネ)が、
「この雉は鳴き声が不吉なので射殺してしまいましょう。」
と唆して、アメノワカヒコは天から地上に降りてくる時にタカミムスビから貰った弓矢でナキメを射殺してしまいました。

アメノワカヒコの放った矢は高天原まで届きました。

タカミムスビはその矢を見て、すぐにアメノワカヒコに授けた物だとわかったので、
「アメノワカヒコに邪な心があるのなら、この矢はアメノワカヒコに刺さり彼は死ぬだろう」
と言い、矢を投げると、アメノワカヒコの胸に突き刺さって、彼は死んでしまいました。

最後に

ということで、天津神たちが地上世界を手に入れる計画はなかなか難航したようです。

で、次は実力行使ができるように戦いの神を選んで送ることになるのですが、続きは次回にしたいと思います。

ところで、タカミムスビの矢の能力凄すぎですよね。
そんなチートな能力があるのなら、邪魔者を全て矢で殺してしまえばよかったんじゃないか・・・。とか思ったり。(笑)

話は逸れますが、今回アメノワカヒコを唆したアメノサグメは妖怪天の邪鬼の原像だそうです。

日本神話に登場する神や人物がモデルになっている妖怪って探すと多いのかも知れませんね。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。