どうも、元山狐(もとやまきつね)です。
前回に続いて、「国譲り」というエピソードを紹介していきたいと思います。
葦原中国(地上世界)を支配するために、高天原(天界世界)から葦原中国に使者を送るアマテラスですが、難航していてなかなか思う通りにいきません。
そこで今回は今までと違い実力行使も視野に入れて、建御雷神(タケミカヅチ)という刀と雷の神が選ばれました。
新たな使者
前回のアメノワカヒコに続いて、高天原から新たな使者が送られることになりました。
前述でも書きましたが、今回は実力行使も視野に入れて、建御雷神(タケミカヅチ)という刀と雷の神が選ばれました。
彼は、イザナギが神産みの最後にイザナミが産んだヒノカグツチの首を落とした時、十束剣から岩に飛び散った血から生まれたとされています。
今回は彼と、同じく神産みで生まれた、アマノトリフネが地上世界に向かうことになりました。
オオクニヌシとの会談
タケミカヅチはオオクニヌシと会い、国を譲るように要請しました。
オオクニヌシはそれらの判断を息子たちに任せる。
としました。
子その1 コトシロヌシ
1人目に会った子は事代主神(コトシロヌシ)でした。
しかし、コトシロヌシは力強そうなタケミカヅチを一目見てビビったらしく、
「わかりました!」
と了承して、すぐに隠れてしまいました。
子その2 タケミナカタ
コトシロヌシが国譲りに同意したことをオオクニヌシに告げると、
「もう1人の子供、建御名方神(タケミナカタ)にも聞くように」
と言ってきました。
なんかたらい回し感がありますね。
しかし、そんな話をしている最中にタケミナカタ当人が現れました。
そして、
「そんなコソコソ話してないで、力で決めようや!」
と、タケミカヅチに組みかかりましたが、その力の差は歴然で、タケミナカタは逃げ出す始末。
タケミナカタは諏訪国(現在の長野付近)まで逃げますが、タケミカヅチに追いつかれ殺されそうになったところで観念して、国譲りに同意します。
再びオオクニヌシと会談
こうして2人の子たちから同意を得たタケミカヅチは再びオオクニヌシに会います。
そして、
「私を大きな宮に祀ってください。これが最後の条件です。」
といい、タケミカヅチも了承したようです。
もう説明するまでもないのですが、出雲大社ですね。
こうして、オオクニヌシから国を譲り受けることに成功したタケミカヅチですが、彼はこのかなり後の方でもまた登場します、自分的には日本神話の神々の中でもかなり重要な役割を演じる名脇役ってカンジです。
で、次回から天孫(アマテラスの子孫)がこの地上世界に降り立つという流れです。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。