鬼ヶ城に行ってきました-2(三重県)



前回三重県熊野市の鬼ヶ城に行ったという記事を投稿しました。
この記事では、特に下調べをしていなかったので、帰ってきてから鬼ヶ城跡と、大馬神社のことを知りました。
前回大阪から熊野市へは国道169号線を使って行きましたが、国道309号線も熊野市に続いている道のようなので、今回は309号線を使って行くことにしました。

国道309号線の印象

このタイトルの記事に道の印象を書くのはどうかと我ながら思ってますが(笑)個人のブログなので好き勝手に書いてやるさ!

前回通った国道169号線は奈良市から和歌山県の新宮市まで伸びる約160kmの道です。
その時は大阪から以前登った二上山を通る竹内街道を通って橿原神宮の方までいって169号線乗って、あとはひたすら169号を走り、途中で今回走る309号線と合流して、後は熊野市まで一直線・・・というカンジでした。
このルートは全般通して道の保全状態がとても良くて、いかにもツーリング向きといった印象です。

一方309号線は熊野市から大阪市平野区まで続く国道です。

途中で通る下市町は道に沿って民家や商店がビッシリと並び、結構渋しました。

そして、天川村に入ると「みたらい峡谷」という観光スポットがあって、涼しいし、見た目的にも迫力があって楽しいですが、所々で道幅が細かったり、落石がゴロゴロ転がっていたり、路面も濡れたところが多く、スピードを出して走るには足元にちょっと不安を感じる路面コンディションでした。
すれ違いバイクがそもそもあまりなかったけど、基本はオフロードバイクとかデュアルパーパスのものが多かったです。
僕が乗っているV-Strom250も一応デュアルパーパスに入ると思うので、ゆっくり走行する分には怖い場面はなかったです。

写真はみたらい渓谷の風景。

今回一番ヒヤッとしたのは、道中で蛇が道の真ん中にいて、木の枝と勘違いして危うく轢いてしまうところでした。(笑)

そんなみたらい峡谷を抜けてしばらく進むと、上北山村に入り、近畿地方の最高峰の八経ヶ岳(大峰山)行きの登山口駐車場を通り、行者還トンネルという大峰山脈を貫くトンネルを超えます。

中は照明がなくて、ちょっと怖いカンジ。

そういえば、八経ヶ岳も役小角に縁のあるスポットなんですよね。
標高は高いものの、登山口駐車場から片道2時間程度で登れるようだし、次のフリーの休みはここに登りたいですね。

まぁそんなんでトンネルを超えると、前述の169号線を合流し、そこから熊野市まではコンディションのいい道が続く・・・と行ったカンジですかね。

写真は国道309号線の起点となる熊野市の小坂交差点です。

写真の看板に写っている「花の窟」は神産み、ヒノカグツチを産んだことによって亡くなったイザナミが葬られた御陵だそうです。
リンクの記事中では「イザナミは出雲国(現在の島根県東部)と伯耆国(現在の鳥取県西部)の堺にある比婆之山に葬られました。」って書いているんだけど、まぁこういうのはいろんな説があるでしょうからね。
ここも今回は訪問してませんが、またヒマを見つけて行きたいスポットの一つであります。

まぁ、そんなんで個人的には309号線は、スピードを出すといった走り方をするには向いてませんか、風景的にも冒険しているカンジがして、走っていて楽しいルートかな。と思います。

おすすめコースとしては、
行き 大阪方面を早朝にでて309号線で熊野へ(渋滞に巻き込まれない?)
帰り 道の綺麗な169号線で帰る
ってカンジになると思います。

鬼ヶ城城跡

前回行きそびれた、鬼ヶ城城跡。

とはいえ、エピソード的には前回の坂上田村麻呂と海賊多娥丸の話とは、まったくの別物でして、この鬼ヶ城城跡は、海賊多娥丸が築いた城ではなく、平安時代よりもはるか後、室町時代にこの地を治めていた有馬氏の有馬和泉守忠親が、築いた城の跡です。

忠親は子供に恵まれず、甥の忠吉を跡継ぎと決め、この城に隠居しました。
ですが、隠居後に実子が生まれ、困った忠親は甥をで自刃させました。
これに激怒した甥・忠吉の親族は忠親を鬼ヶ城本城に攻め、敗れた忠親は甥と同じ運命と辿り自刃しました。

そういった家督のいざこざがあって、有馬氏の勢力は大きく後退し、後に新宮の堀内氏に滅ぼされたようです。

当時の家督がどれだけ重要視されていたかが実感としてわからないので、今の倫理観に当てはめるのもどうかな・・・。とは思うのですが、なかなかの胸クソエピソードですね。

鬼ヶ城センターからは徒歩で20分程度で、この鬼ヶ城城跡には到着します。

とはいえ、8月半ばの猛暑日にこういう道を登る人ってのはいないもので、センターから城跡まで人に出会うことは全くありませんでした。

まぁ、夏に山にいくなら、もっと標高が高くて気温の涼しいところに行きたいもんです。

近くの展望台からは海が一望できます。

・・・が個人的には、前回の海岸沿いを歩く方がインパクトは遥かに強いので、どちらか一方を回るなら海岸優先でいいのかな。と思いました。
ただ、前述の有馬氏のエピソードはなかなかドロドロしていますから、城跡で自害した忠親のこととかを妄想するにはいい場所だと思います。
(普段人でにぎわっているかは知りませんが、今回は完全に孤立した状態だったので、没入しやすかったです。)

大馬神社

プチハイキングで汗だくになった後は、鬼ヶ城センターでアイスを食べながら、休憩をしました。
前回行ったとはいえ、海岸方面の景色はやはり絶景ですから、前回みたく全てを回ることはせずちょこっとだけ海岸を満喫し、鬼ヶ城を後にしました。

そこからバイクで15分くらいだったかな?
向かうは鬼(海賊多娥丸)の首が地中に埋まっていると伝わっている大馬神社へ。

正直行く前は小さな神社かな~と勝手に思っていたんですけど、入口からしてすごく神秘的な雰囲気の神社です。

案内板にも、賊頭と書かれていますが、海賊多娥丸と思われる者の首が地中に埋まっている旨が書かれていました。

石畳はコケがビッシリと生えていて、結構ツルツル滑ります。

所々手すりがあるんですが、登り切ったところで油断して転倒しそうになりましたが、なんとか踏ん張りました(笑)

今回鬼ヶ城を訪れたことを祭神の坂上田村麻呂将軍に報告し、熊野の地を後にしました。

16時くらいから帰路につきはじめて、行と同じく309号線で帰ったんですが、疲れが出てきたのもあって、休憩だったり渋滞だったりで大阪についたのは20時過ぎになりました。

この日はよっぽど疲れたのか、すごく寝つきがよかったです。
というか、お風呂に入って、お酒を飲みだして・・・その後、いつ眠ったのかよく覚えてません。(笑)

では、最後までお読みいただきありがとうございました。