前回のバルバトスに続き、今回は序列9番パイモンについて書こうと思います。
バルバトスの記事で「容姿が人間って珍しいな」と思ったのですが、今回のパイモンも「ヒトコブラクダに乗った人間」ということで、そうでもなかったようです。笑
Wikipediaと手元の書籍を資料に書くんですが、ちょっと笑える性質を持った悪魔であります。
地位について
パイモンは序列9番目の地獄の王です。
王って今まで紹介したゴエティアの悪魔だと他にはアスモダイくらいで、いつもの記事に照らし合わせますと、非常に上位の悪魔ということが言えます。
さらに、パイモンは200の軍団を率いるとあり、今まで紹介した悪魔の中では圧倒的な数の軍団を率いています。
その一部は天使とか能天使からなると書かれていて、これは元天使・元能天使(堕天使で悪魔となった者たち)なのか、現在天使なのか、そうだったとしたらパイモン自身堕天してるのかよくわからなくなってきます。
姿について
冒頭にも書いたように、パイモンはヒトコブラクダに乗った人間として描かれています。
絵を見ると、下半身は鳥のようにも見えるし、顔は女性っぽいかな?
あまり悪魔らしいグロテスクな風貌ではなく、端正でエキゾチックな雰囲気ですね。
能力について
能力の前にこのことを書いておきたいんですが、パイモンは呼び出された時は大声で怒号のように話すので、何を言ってるのかわかんない。らしいです。
その為会話するには服従させる必要があるらしいんですが、何のためにそういう設定にした!?
個人的にここがツボでした。(笑)
そんなパイモンを服従させて、協力を得ると
- 人文学、科学、秘密などあらゆる知識授けてくれる
- 大地がどうなっているか、水の中に何が隠されているか、風がどこにいるのか知っている。(教えてくれるってことかな。)
- 召喚者に地位を与え、人々を召喚者の意思に従わせる力も持つ。また良い使い魔を用意してくれる。
あらゆる知識を与えてくれて、権力をもたらしてくれるってところでしょうか。
軍団を200率いてるから、すごく戦闘寄りのものかと思っていたけど、悪魔の王だけあって王の素質を与えるってカンジなんですね。
最後に
悪魔なのに天使を率いていたり、よくわからないところがあるパイモンですが、もう一つ謎がありまして、
「ユダヤ教神学者たちはパイモンのことをアザゼル、アザエルと呼んでいた。」
とあります。
アザゼルといえば、僕が好きな漫画
「よんでますよ、アザゼルさん。」
のメインキャラクター(悪魔)なんですが、こいつがダメダメのクズ悪魔なんですよね。(笑)
全然イメージが合わないんだけど、作中で実は強い・・・みたいな件があったような、なかったような・・・。
まぁ他の悪魔と同一視されることは今までもよくあったので、今後悪魔アゼザル(ゴエティア72柱には名前上がってないけど)を取り上げることがあれば、その辺も探ってみたいと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。