バルバトスについて

今回はゴエティア序列8番目にあたる悪魔バルバトスについて書いてみようと思います。
30の軍団を率いる公爵とされています。
今まで紹介をしてきた悪魔はなんらかの動物をモチーフにした風貌だったのですが、今回のバルバトスについては、狩人の姿、つまりは人間の姿という珍しい悪魔です。
能力に関しても悪魔らしからぬものになっています。



地位について

冒頭にも書いたように30の軍団を率いる公爵ということで、毎回ながら下記の記事に照らしわあせると結構上位な悪魔なんですが、実はゴエティアに名を連ねる悪魔達って侯爵と公爵が多いので、その中だとそんなに特別ではないのかな。と思います。

天使と悪魔の階級について

率いる軍団の数も30ということで、今まで紹介してきた悪魔たちと比べて特別多くも少なくもない。といった印象です。

また、Wikipediaには

Wikipediaより引用
『大奥義書』によれば、サタナキアの支配下にあるという。

と書かれています。
「大奥義書」とは悪魔や精霊に関して、その性質や使役方法を書いた魔導書です。
18世紀なってから書かれたとされていて、ゴエティアに書かれている悪魔たちも多く登場しているんですが、階級の表現が違ったりします。

サタナキアの配下には、以前紹介したアモンも含まれていて、アモンの同僚とか、地位は上なので、先輩とか。そういった関係なのかな。

アモンについて

姿について

冒頭には狩人の姿で描かれている。と書きました。

19世期に活躍した文筆家コラン・ド・プランシーはバルバトスのことを「ロビン・フットの変形」と解釈しているようです。

ロビン・フットといえば弓の名手で、悪代官をこらしめて貧民を救ったとされる伝説の人物で、日本でいうところの石川五右衛門みたいな?まぁ義賊というやつですかね。

民の味方といえば聞こえはいいですが、アウトロー、無法者といえば確かに悪魔っぽいような。

また、容姿に関しては鷲の頭をした狩人という情報もあって、七つの大罪の関連で照らし合わせると強欲(鳥)と紐付くんですが、義賊とか盗賊というイメージとも関連付きそうですね。

能力について

これも前項のロビン・フットのイメージに近しい印象を受けるのですが、能力については以下のようなことが書かれています。

  • 鳥の声、他の生き物の声が理解できるようになる
  • 魔術で隠された財宝を暴く
  • 過去と未来の全てを知る
  • 友人や権力者と懐柔してくれる

上の2つはロビン・フットというか狩人っぽいですよね。

下の2つに関してはアモンと思いっきりかぶってます。
まぁアモンの記事でも書きましたが、過去・未来に関することや、人間関係に作用する能力は悪魔としてはスタンダードな能力なんだと思います。

ただ印象としては、あんまり邪悪な能力とは思えなくて、
「本当にコイツは悪魔なのか?」
と思えるようなもの・・・という気がしますね。

最後に

堕天前の出身に関してはもと力天使だったり、主天使と言われています。
まぁ悪魔の階級が公爵ですので、堕天前の階級もそれくらいが妥当な気がしますね。

ということで、見た目はとかイメージは狩人だったりロビン・フットだったりという特徴なんですが、能力とかの中身は今まで紹介してきた悪魔と比べてそんなに突飛な印象がなかったですかね。

次回は序列9番目に記されている「パイモン」について書きたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。