去年「ポンペイの壁画」展にいってまして、これも行きたいなぁー。
って思っていたところに、たまたま仕事で福岡に行くことになって、
「あ、会場まで近いじゃん!」
(会場の国立九州博物館は福岡から電車で1時間程度。)
ってことで、ギリギリだけど、帰りまで時間もあったので行ってきました。
会場まで
福岡駅からは電車で1時間弱。
太宰府駅で降りて、歩いて行きました。
太宰府天満宮を通っていきます。
天神様=菅原道真はこの太宰府に左遷されて、ここまで偉大な悪霊(?)として恐れられるようになったということもあって、有名ですし、ど平日というのに人が多かったです。
一旦外に出ると、博物館に到着。
ここが「九州国立博物館」です。
デカっ!
思っていたよりもかなり大きい建物でした。
で、こっからが本題。
ラスコー洞窟について
Wikipediaから引用
ラスコー洞窟(ラスコーどうくつ、仏: Grotte de Lascaux)は、フランスの西南部ドルドーニュ県、ヴェゼール渓谷のモンティニャック村の南東の丘の上に位置する洞窟である。先史時代(オーリニャック文化)の洞窟壁画で有名である。
もはや説明不要なくらい有名ですよね。
約2万年前のものと思われる洞窟で、1940年に穴に落ちた飼い犬を助けようとした地元の少年らによって発見されました。
この展覧会の目玉
現物のラスコー洞窟は、保存のため非公開です。
発見されてから暫くは公開されていたらしいのですが、人が多く押し寄せるようになると、人が吐く二酸化炭素で壁画が劣化するようになったからです。
そんなラスコー洞窟の付近には、公開用に作成されたレプリカ「ラスコー2」があります。
そして、最新の技術を使って作成されたレプリカが「ラスコー3」
ちなみにラスコー洞窟自体は「ラスコー1」というらしい。
ランボーみたいやな!!
今回はそのラスコー3の展示と、当時のクロマニョン人の文化や生活などが紹介されていました。
一部のコーナーは写真撮影が可能
といっても一番の目玉と言えるラスコー3のコーナーが写真撮影できるという、かなり太っ腹な対応です。
写真は照明がついてるけど、時間が経つと急に照明が落ちて、絵の部分が青く光って壁画の動物がプラネタリウムの星座のように見える仕掛けがありました。
作成されたクロマニョン人のフィギュア
なんか決めポーズがイラっとくるw
クロマニョン人
名称こそ違いますが、クロマニョン人はDNA的にはホモ・サピエンスと同じらしく、ホモ・サピエンスがアフリカで誕生し、ヨーロッパ地方に移住した民族をクロマニョン人と呼ぶそうです。
彼らは石やトナカイなどの動物の骨を加工して、
ランプ
縫い針
矢じり
斧
などを発明して、動物の毛皮などから機能的な服や道具を作ったりしてました。
んー、これはモンハンですなw
壁画を含め、死者への埋葬(=死生観)、道具を見て思ったのは、クロマニョン人は我々現代人とそうかけ離れたものではないのだな。って思いました。
特に道具は、中世や現代と形態が大きく変わるわけでもなく、特に縫い針は大きさは違いますが、形状は今となんら変わりありませんでした。
展示されていたもの(概要)
第1章 衝撃の発見、壁画の危機、そして閉鎖
※パネルのみ
第2章 封印された洞窟を開く よみがえるラスコー
※パネルのみ
第3章 洞窟に残されていた画材・道具・ランプ
洞窟の壁画に使われた顔料
彫器
石刃
ランプ
ここは一番地味だったと思うんですが、2万年前の人が作って、使っていた道具が、今となんら変わりない。ってことに結構感動しました。
第4章 ラスコー洞窟への招待
ラスコー3の展示
このコーナーが一番の目玉で、見ごたえもあった。
第5章 ラスコーの壁画研究
マンモスやオオツノジカなどの牙や骨
第6章 クロマニョン人の世界-芸術はいつ生まれたか-
ハイデルベルグ人の頭骨
ネアンデルタール人の頭骨
クロマニョン人の頭骨
斧
ピック
石材を加工する道具
縫い針
当時作成された彫像や石版
第7章 クロマニョン人の正体 彼らはどこから来たのか
※パネルのみ
最後に
帰りのこともあってか、あまりじっくり見れませんでしたが、ラスコー3は迫力があって満足でした!
実はこれが人生初九州だったので、帰る前に博多ラーメン食べたい!(とは言っても普段ラーメンはそんなに食べませんw)ってのもあって、少し足早に回ったカンジでした。
この国立九州博物館は、結構面白い企画が多いみたいです。
今回仕事の契約も無事とれたし、今後九州にくる機会も増えそうなので、ここはまた来てみたいと思います。
出口のショップで、このブックマーカーを買いました。
薄くて使いやすく、気に入ってます。
今年の夏は、結構興味深い展覧会が多くて、いろいろな展覧会に行きました。
※今年行ってきた展覧会に関連する記事です。良かったら見て下さい。
ベルギー奇想の系譜展に行ってきた。(兵庫)
あとできたら、「メガ恐竜展2017」ってのに行きたいんですが、9/3までなので行けるかどうか微妙・・・。
今年は仕事の関係で、東京と九州の方に行く機会が多そうなので、仕事の合間でいけそうな展覧会や美術展があれば、またちょくちょく薄っすいレポートになりますが、書いていきたいですね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。