ゼパルについて

今回はゴエティア77柱の序列16番目ゼパルです。

地獄の公爵で、赤い鎧に身を包んだ兵士のような姿で登場するということで、
前回のエリゴスや以前紹介したバルバトス、パイモンらと同じく、見た目が人間のタイプの悪魔になります。

この悪魔単体で見ると非常に地味な悪魔なんですが、別の悪魔と同一視する説があって興味深いです。



能力について

容姿と地位に関しては、冒頭で書いてしまったので置いといて、能力に関して書いてみます。

手持ちの資料には、
女性に男性への愛を起こさせて、二人を結びつけることができる。
女性を不妊症にすることもできる。

とあり、Wikipediaにはこういうことも書かれていました。

Wikipediaより引用
また、人の姿を恋人が満足するまで変身させることもできるという。

この能力を使えば、妊娠を気にすることなくナニできちゃいますので、
プレイボーイ・・・というかヤリ〇ンには便利そう?な能力ですね。(笑)

人の愛情に作用する悪魔って他にもいましたよね。
シトリーだったり、ベレトだったり。

シトリーについて

ベレトについて

別の悪魔との同一視説

バアルとベルゼブブが同一視されたり、
アガレスとウァサゴが同一視されたり、
悪魔は他の悪魔と同一視されたり、場合によっては天使や神と同一視されることもあります。

このゼパル、能力も地味だし、見た目もそこまで特徴がないので、
「書くことないな~(笑)」
って困っていたんですが、18世紀の文筆家コラン・ド・プランシーは
「ゼパルってウェパルの別名なんじゃないの?」
という見解を述べているようです。

で、ウェパルってのもゴエティアに名を連ねる地獄の公爵で、率いる軍団の数も似た規模なんですね。

あ、ゼパルが率いる軍団の数は26です。(書くの忘れちゃった)
で、ウェパルはそれに対して29です。

ただ、見た目と能力はゼパルとウェパルにはあまり共通点はなく、ウェパルの能力は戦闘において強大と言えます。
悪魔において別の姿を持つパターンは大いので、そこはあまり深く考える必要はないと思うんですが、
ゼパルの能力に加え、ウェパルの能力があったとしたら、かなり強力な悪魔のような気がします。
※ウェパルについては、今後紹介することになりますので、敢えてここでは詳しく書きません。(笑)

ウァサゴについて

(神?悪魔?)バアルについて

最後に

前項で名前が出たフランスの文筆家コラン・ド・プランシーですが、「地獄の辞典」という書籍を出しているようです。
フランス国立図書館の電子図書館に公開されているんですが、フランス語なので、ちんぷんかんぷん・・・。
日本語に訳された中古はあるようなので、今度探してみようかな。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。