ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。(大阪府)

先日ブリューゲル「バベルの塔」展に行ってきました。

先に言ってしまうと、すごく面白かったので、会期中にもう一度行きたいと思っています。

今回は「美術展の概要と全体の感想」、そして次回の記事では「展示作品の中で気になって、帰ってきてから調べたキーワード」を書いてみたいと思います。
(音声ガイドで解説されているようなことは省きます)
次回の記事は、開催終了間際くらいに行く自分の為に書きます。笑




美術展概要

美術展名

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―

会期

2017年7月18日(火)~ 10月15日(日)

会場

国立国際美術館
〒530-0005 大阪府大阪市北区中之島4-2-55

国立国際美術館について

国立国際美術館に来るのははじめてです。
見た目からして美術的な、金属で何かの生き物をモチーフにしたような?虫か魚かな?とかそんな建物です。

・・・帰ってきてからHPを見ると、「竹の生命力と現代美術の発展・成長をイメージした外観デザイン」とありました。

まぁ僕の芸術理解力なんてそんなもんです。ww

ここは完全地下型の美術館ということで、チケットを買って、地下に進むと吹き抜けには巨大な壁画が!

この壁画はジョアン・ミロの作品なんですが、この人の版画とか結構好きでして、以前「特別展 ミロ展 スペイン巨匠の版画」(和歌山県田辺市立美術館)に行ったことがあります。

僕は正直「絵画」への興味よりも、宗教的なもの、ファンタジー、オカルトへの知識欲による興味の方が強いんですけど、唯一持ってる画集がミロです。

INSIDE BABEL (大友克洋氏)


チケット販売所の前で、「AKIRA」などで有名な大友克洋氏が「バベルの塔の内部構造」をテーマにした「INSIDE BABEL」が無料公開されていました。

僕は、内部はだだっ広いホールみたいなものが複数ある構造だと考えてました。
そこで毎晩、こんな塔を建てた人間を賛美する音楽を演奏するのだ!!的な。

でも強度のことを考えると、こういう区切りがある形状の方が強そうですね。

混雑具合

この「バベルの塔」が来日するのは24年振りらしく、会場はかなり混雑していました。
日曜日ということと、まだ開かれて間もない。というのも大きかったのかも知れません。

展示品の点数も結構多いので、全部じっくり見る集中力なんか、僕にはありません。笑
でも並ばないと近くで見れなかったりするので、見たい作品の近くに行くためには、もっと前の作品から並ぶ必要があります。

正直それでかなり疲れましたし、一通り回るのに2時間半もかかり、最後の方はかなりぐったりしましたね・・・。
途中から人酔いで頭も痛くなってきたし、近くにいてもあまりハッキリ見えたとは言いにくいです。

今回の反省を活かして、次は単眼鏡を持っていこうと思います。

ですが、出口近くになって僕のテンションは一気に上がったのです。

巨大複製画と解説動画でテンション↑↑


「バベルの塔」は、とにかく緻密に書き込まれているっていうのが1つの特徴です。
例えば、上の方のレンガが赤いのはまだ新しいから。とか、パット見わかんにくいですが、建設に従事する人達も細かく描かれていて、この絵には1400人描かれているらしいです。

原画ですが、思っていたよりかなり小さくて、
「あんなサイズのキャンバスにこんなに緻密に描かれているなんて!!」
と感動!!

するハズだったのですが。笑
10分以上並んで、見れたのはほんの束の間。
行列にどんどん押される格好で、立ち止まることはできませんでした。

あんだけ並んで、これだけかよ・・・orz

と思ったのですが、出口には東京藝術大学COI拠点が制作した「バベルの塔」の巨大複製画が展示されていました。
原画では、相当近くに寄らないと見れないようなところも見れるのがよかったです。
これで、かなり元気を取り戻しました。

さらに!
最後には5分半程度の「バベルの塔」を解説するムービーがあって、これが僕的には超よかった!!
展示する側の「伝えようとする努力」を感じる展示内容で、本当に面白かったです。

なんとなく、美術館を出た後、昔ゲームボーイでやったことがある『魔界塔士 Sa・Ga』をやりたくなりました。笑

最後に

次回は冒頭にも書いていたのですが、「展示作品の中で気になって、帰ってきてから調べたキーワード」を書いてみたいと思います。
(音声ガイドで解説されているようなことは省きます)

もし、これからこの美術展に行こうと思っている方がいらっしゃるなら、音声ガイドは超おすすめです。
美術展の前半のセクションは、聖書の物語の1シーンを画題とした作品が多いです。
これは、当時は文字の読み書きが出来ない人達に教えを広めるのに、絵画は有効だった。と解説にありました。

もちろん美術作品として、大いに楽しめのですが、僕みたいに聖書の内容を知らない場合は、意味がよくわからなかったりします。
解説板にもある程度のことは書かれているのですが、音声ガイドがあることで更に背景がよくわかって、知識欲も満たしてくれます。

一般の当日券は1,500円で、音声ガイドは+520円(間違っていたらゴメンナサイ)なんですが、僕的にはそれ以上の価値がありました。

まぁ全体的な感想は、そんなカンジです。




では、最後までお読みいただきありがとうございました。

2017年10月4日追記
今回記事をより楽しんでいただけるように「旧約聖書」についてまとめています。
記事は随時追加していくので、よかったら併せお読み下さい。
旧約聖書についての記事