小説「ゲド戦記Ⅰ 影との戦い」を読みました。

Podcastが好きでして「愚者の宮殿」という番組にハマってます。
様々なジャンルについて語るサブカル系番組なんですが、最近「ゲド戦記」について話している回を拝聴しました。
「そういえば昔ジブリの映画を見て、よくわかんなかったな・・・」とか、
「ファンタジー小説ってあんまり読んだことがないな」とか、思って読んでみました。



ゲド戦記について

皆さんが持つ「ゲド戦記」のイメージってなんですか?
僕は冒頭で書いた番組でその存在を知るまでは、
ゲド戦記=ジブリ作品(映画)
と思ってました。

小説の方の初版は1968年ということで、僕が生まれるより早く、おそらく若い方の大半は僕と同じイメージなんじゃないかな?と思ってます。

で、そんな「ゲド戦記」はアメリカの作家「アーシュラ・K・ル=グウィン」によって書かれました。

ジャンルは児童文学(ファンタジー)で、
原題は「Earthsea」(この物語の世界名)あるいは「Earthsea Cycle」とあります。

この記事を書いている時点では、シリーズの2作目「こわれた腕輪」の序盤を読んでいるところなのですが、
ゲドが主人公として登場するのは1作目のみなので、原題の方が内容とフィットしている気がします。
とは言え、原題のままだと、ちょっと名前にインパクトが無いような気も。

いずれにせよ、ハリーポッターなど近年流行した作品にも影響を与えた、作品としてその名が挙がるようです。

シリーズは全6作品ありますが、1作目が発表されたのが1968年、そして3作目が1977年、次の4作目が1990年と期間が開いているので、長い間3部作として考えられていたようです。
で、ジブリ映画のゲド戦記は原作とは内容は違うものの、基本的には3作目に基づいて作られたようです。

1作目 「影との戦い」を読みました

見出しのとおり今回は1作目を、ハードカバー版で読みました。
近所の図書館で借りたんだけど、2作目以降が置いてなかったので、2作目はKindle(電子書籍)版を購入しました。
一応全作電子書籍化されていて、今2作目読んでいる時点ではiPhoneなどスマートフォンサイズのリーダーでも不便を感じることなく読んでます。

物語は
「ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
-『エアの創造』-」
という書き出しからはじまります。
この世界(アースシー)の神話の一文だと思うんですが、メソポタニア神話にもエアという名の神がいて、人間の創造主と言われています。
モチーフだったり、何か関係があるのかな?

ギルガメシュ叙事詩-4 ギルガメシュと永遠の命

1作目はゲドの少年~青年期くらい話で、才能に溢れていますが、傲慢なところもあって、
映画の聡明おじさん?というイメージとはかなりかけ離れています。
師匠や学院から魔術を学んだり、竜と対峙したり、サブタイトルにもなっている「影」との戦いで世界各地を旅する。
といった内容になっています。
※ちょっと端折りすぎかなw

ハードカバー版では表紙の裏が舞台となるアースシーの世界地図になっていて、舞台が移る度に開いては、移動距離感というかゲドと旅をしているような気分が味わえます。


全10章からなっていて、物語が進むにつれて舞台は移動するのですが、章の途中では挿絵のような恰好で、今いる地域の拡大地図が描かれていますので、↑の全体地図と見比べると、物語がどの地域で展開しているかわかりやすいかと思います。
※電子書籍版の場合は地図のページにブックマークをつけながら読み進めると、分かりやすいのかな。

一気に読もよしですが、1章あたりは30ページ程度なので、僕は半時間程度で1章ずつ。ってペースで読み進めました。

魔法!万能!ヒャッハー!というカンジではなくて、魔法を使いすぎると均衡が崩れるみたいな設定も自分的には絶妙で楽しめました。

最後に

最近悪魔のことばかり書いていたので(笑)、久々に読んだ本のことを書いてみました。
この「ゲド戦記」シリーズは少なくとも3作目までは読もうと思ってまして、というか電子書籍版を購入しました。

今まで「指輪物語」とか「ハリーポッター」シリーズも読んでこなくて、あまりファンタジー小説には触れたことがないんだけど、これをきっかけに読んでいこうかな。と思いました。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。