ギリシア神話-23 英雄ペルセウスのその後

どうも、元山狐です。

今まで3回に渡って、英雄ペルセウスについて書いてきました。

1回目がペルセウスの誕生
2回目がペルセウスとメデューサ
3回目がペルセウスと妻アンドロメダ
について書きました。

今回は、アンドロメダを救出してセリーポス島に帰ってからのペルセウスについて書きたいと思います。




セリーポス島に帰還

1回目のペルセウスについての記事で書きましたが、もともとペルセウスはセリーポスト島の王ポリュデクテスの命で、メデューサ退治に出かけました。

ギリシヤ神話-20英雄ペルセウスの誕生

すでにその記事でネタバレしていますが、このポリデュクスはあまりいい人とは言えず、ペルセウスの母ダナエに近付く為にペルセウスが邪魔でメデューサ退治を命じました。

そして、ペルセウスがいない間にダナエに乱暴をしようとしました。
しかし、ポリデュクスの弟ディクテュス(↑の記事でも書いていますが、いい人でダナエとペルセウスを助け、ペルセウスを育てた)がダナエを助け、神殿の祭壇に逃れました。

そうこうしている間に、ペルセウスがセリーポス島に帰ってきました。
そして、ポリデュクスにメデューサの退治の報告をしました。

が、ポリデュクスはその報告を信じず、

ポリデュクス
「ならメデューサの首を見せてみろ!」

ペルセウス
「ほい」

ポリデュクス
「・・・」

ということで、ポリデュークスは石になりました。
なんとも間抜けな王ですね。
ってイラストが違うだろうよ!w

そして、ペルセウスは恩義のあるディクテュスをセリーポス島の王に就かせて、母ダナエと妻アンドロメダを連れて、生まれ故郷であるアルゴスに帰ることにしました。

ここで、なんとなく思ったのですが、ダナエ的にペルセウスとアルゴスに帰るというのはどういう心境だったのかな?とか思いました。
ディクテュスは、流れ着いたダナエとペルセウスに献身的でしたし、ダナエがポリデュクスに乱暴されそうになった時には、兄に逆らいダナエを助けました。

なんとなく、ダナエがディクテュスに好意を持ってもおかしくないと思うんですよね。
まぁディクテュスは妻帯者だったのかも知れませんが。

アルゴスに帰還

母と妻を伴ってアルゴスに帰ってきたペルセウス。

ダナエとペルセウスを島流しにした、アルゴス王のアクリシオス(ダナエの父)ですが、ペルセウスが帰ってきたことを知ると彼を恐れてラリサという都市に逃げたとあります。

結果、ペルセウスはアルゴスの王として迎え入れられることになります。

神託の実現

その後、ラリサの王が父親の葬礼競技を行いました。
それにはペルセウスも参加をしていました。

競技中、ペルセウスが投げた円盤がアクリシオスに当たり、アクリシオスは絶命したとあります。
円盤投げとかだったのかな?

ギリシアといえば、オリンピックの起源、古代オリンピックが有名ですよね。
この古代オリンピックの起源は諸説あるのですが、トロイア戦争付近から始まったとされる説があります。

時系列的には、ペルセウスの頃はトロイア戦争が起こるかなり前なので、この頃にはオリンピックがあったとは思えませんが、円盤投げみたいな競技はこの頃からあったのかもしれません。

ペルセウスはアクリシオスに殺意を持っていたわけでもなく、この事故も偶然によるものだったのですが、結果的にアクリシオスが神託で受けた
「お前には息子は生まれず、将来孫によって殺されるであろう。」
は実現されました。

その後は別の土地の王に

ペルセウスは予期せぬ格好で祖父を殺してしまった国を納めることを恥じ、ティリンス王メガペンテスのもとに行き、ティリンス、ミディア、ミュケナイ(アルゴスの周辺の都市国家)と国土交換をしたとあります。

恥じているなら、交換せずに無償であげてしまえばいいじゃない。と思うのですが、了見が狭いかな?笑

ちょっと話がペルセウスからは逸れますが、前述のティリンスの王メガペンテスはプロイトスという王の息子にあたります。
このプロイトスは、アルゴスの王アクリシオスとは兄弟だったのですが、生まれる前から母の胎内で対立して王位を争ったといいます。

両者の争いには勝敗がつかず、アクリシオスがアルゴスを、プロイトスが周辺のティリンス、ミディア、ミュケナイを治めることになったとか、アクリシオスが勝利してアルゴスを、追いやられたプロイトスが周辺を治めたとか諸説あるみたいです。

最後に

その後は、ペルセウスはミュケナイ王家の創始者となり、多くの子孫を残しました。
次回から書いていく予定のヘラクレスもペルセウスの子孫(ひ孫)となります。

その死に関しては、前述のメガペンテスに殺されたという説があったりとはっきりしませんが、死後は生前の功績を讃えられアテナによって星座にされたそうです。

ちなみに、妻のアンドロメダも星座となっています。

ということで、4回にわたり英雄ペルセウスについて書きました。
次回からは、ギリシア神話で最も有名な英雄ヘラクレスについて書いていきます。

ペルセウスで4回かかったので、ヘラクレスはもっと回数がかかりそうかな・・・。
と思ってますが、できれば6月頭から書き始めて6月中にヘラクレスについては書き終えたいな。って思ってます。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。