ギリシア神話-34 英雄ヘラクレスと10の難業(8)

どうも、元山狐です。

今回もヘラクレスの10の難業について書いていきます。

今回エウリュステウスがヘラクレスに命じたのは
「ディオメデス王が飼う人喰い馬を捕らえてくること」
です。

正直今回の難業については、難業自身も周辺の情報も目を引くものが無くて、今までの難業の記事の中では一番地味になると思います。(笑)

とは言え、今更スキップするの自分的にモヤモヤしそうなので、一応記事にしてみました。




今回のターゲットは

前述で書きましたが、
「ディオメデス王が飼う人喰い馬を捕らえてくること」
です。

馬は本来草食動物ですし、肉どころか人を食べるって完全にバケモンじゃん!
と、思って調べたのですが、特に〇〇の子とかいった記述は見つけられませんでした。

この馬は4頭いまして、巨大で獰猛な性格だそうです。
で、それを飼っているディオメデス王はトラキアの王らしく、軍神アレスの子らしいです。

トロイア戦争(いずれこのブログで紹介していく予定)に同名の英雄が登場しますが、彼とは別人のようです。

そういえば、第6の難業ステュムパリデスの怪鳥たちはアレスのペットでしたし、今回の馬もディオメデスがアレスから授かった怪物、ということかも知れません。

ディオメデスは国を訪れた旅人を捕らえては、この馬達に喰わせていたそうです。
ちょっとグロいなぁ。

任務遂行

で、そんないかにもな悪ディオメデスと馬をどうしたかというと、ヘラクレスはディオメデス率いる軍と戦い、勝利して、ディオメデス王を捕らえます。

そして、馬たちにディオメデス王を喰わせました。

正義の味方がすることじゃねぇな。(笑)
でも自業自得って気もしますね。

馬達はどうなったか

ヘラクレスは命に従って、馬を連れて帰ることにしました。

で、ここから
人喰い馬 VS ヘラクレス
と、思いきや。

飼い主を失った馬達は打って変わり大人しくなったので、戦うまでもなく、同行者達とその馬に乗って帰還しましたとさ。


エウリュステウス
「今回の難業もヤツ(ヘラクレス)を亡き者にすることは出来なかったか・・・
もう、こんな馬いらな〜い」

と馬達をオリュンポスの野に放ちました。
人喰い馬なんか野に放ったら危険でしょうよ!
と、思うのですが、この4頭の馬はすぐにオリュンポスの野獣たちに襲われて食べられてしまったそうです。

人喰い馬と言いつつ、実はディオメデスが無理矢理馬達に人肉を喰わせていただけで、本来はただの普通よりデカイ馬だったのかな?とか、前述の父アレスから授かった説を妄想しつつ、結局どうなのかは、参考書籍やネットにもしっくりくる情報は見つけられませんでした。

最後に

まぁ冒頭にも書きましたが、なんというか・・・すごく地味なエピソードになりました。(笑)

次回も難業について書こうと思ったのですが、馬繋がりで思い出した悪魔がいるので、次回は久々の聖書に登場する悪魔シリーズの記事にしたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。