前回、現在紹介しているエピソード付近の神々を紹介しました。
今回は物語を進めてみたいと思います。
復讐に燃えるガイア
夫ウラノスとの間にできた、キュクロプスとヘカトンケイルの6人をタルタロスに幽閉されたことで、ガイアはウラノスへの復讐を誓います。
そこで、自分の子たちであるティタン12神にその話を持ちかけます。
ってゆーか、自分の手を汚さず、子供らにさせるんかい。
しかし、父親ウラノスが強いことを知っている彼らは、その話には乗りませんでした。
長兄のオケアノスはこういう陰謀は嫌いですし、容姿から明らかに自分たちとは違う怪物を害なす恐れがあるものとしてタルタロスに幽閉するのが愚かとは思わなかった者もいたのではないでしょうか。
クロノスが復讐を成し遂げる
そこでガイアは
魔法の金属アダマス(よくゲームに出てくる「アダマンタイト」の由来となるもの。)でできた鎌を用意し、
「父を倒した者が次の神々の王となる」
と話します。
それを聞いた、ティタン12神の末弟クロノスが父親を手にかけることを志願します。
作戦は、
「ガイアと交わりにきたウラノスの性器を、前述の魔法の鎌で、ちょん切り去勢してしまう。」というもの。
息子に夫婦の営みを直前まで見せて、父親の去勢をさせる・・・という、結構凄惨な作戦ですが、クロノスは見事にやり遂げます。
この時ちょん切られた性器から
エリニュス(復讐の女神達)
ギガンテス(醜い巨人達)
トネリコのニンフ(木の妖精達)
が生まれました。
そしてガイアの言葉どおり、次なる王としてクロノスが君臨することになります。
クロノスにかかる呪いの予言
前述のとおり、父を追放し王となったクロノス。
しかし、ウラノスに、自身も子供によって王の地位を奪われるであろうと予言されてしまいます。
これがこの後の展開に大きく影響してきます。
ウラノスですが、性器は切り取られたものの、その後も名前は登場するので、死亡したわけではないみたいです。
その後のガイアとの関係ですが、ガイアは後に、もう1人の息子ポントスと子供をつくるのですが、後にウラノスと登場する話もあるので、この事件の後、ガイアはクロノスの元を去ったのか、または何だかんだで側にいるのかがよくわかりません。
根本的に大地と天空なので、絶縁するのは難しい気もします。
王となったクロノス
クロノスが王となると、ティタン12神が世界を支配することになりました。
彼は姉のレアと結ばれました。
そして、レアとの間に子供を作るのですが・・・。
ってことで、次回に続きたいと思います。
最後に
今物語で出ているティタン12神のクロノスですが、有名な時の神クロノスとは全く別の神様だそうです。
僕自身同一視してましたが、どうやら勘違いだったようですね。
クロノスの子らは後にオリュンポス神族と呼ばれ、クロノスらティタン神族と壮絶な争いを繰り広げることになります。
次回はそこに至る経緯なんかを書いていきたいと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。