今回もギリシア神話の物語を進めていきます。
新たな王クロノス
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前回父ウラノスを倒したクロノス。
母ガイアが言ったとおり、彼は次なる神々の王として、この世界を支配者となります。
そして、クロノスは同じくティタン神族の姉レアと結ばれて、3女神・3男神の6神をつくりました。
しかしクロノスには暗い予言が
しかし、父ウラノスと母ガイアから
「お前も将来息子に倒されて、その王の座を奪われる。」
と予言されます。
倒されたウラノスがそういうこと言うのは、まだ納得できるんですが、そもそもクロノスを焚き付けたガイアがそれ言っちゃう?とか思いましたが、予言というよりは警告という意味だったのかも知れません。
クロノスとレアの間に溝が
父と母の予言を恐れたクロノスが取った行動は、
「タルタロスに幽閉する」とか
「それこそ殺すとか選択肢があるだろう。」とかツッコミどころがあるんですが、
「生まれてくる子供を次々に呑み込む。」
といったものでした。
しかし、6神目を身ごもったレアは、これ以上子を失いたくないと思い、父ウラノスとガイアを訪ね、
「なんとか子を救いたい。」
と嘆願しました。
それを聞いた母ガイアは、かつて自分がキュクロプスとヘカトンケイルを幽閉されたということもあってか、レアに協力することにしました。
母ガイアの協力のもと、レアはクレタ島でその子を出産し、身代わりとして「産着を着せた石」をクロノスに渡しました。
よくそれでバレなかったもんだ。と思うのですが、クロノスは他の子供と同じようにそれを呑み込み一安心。
そして、レアの願いは成就され、物語は新たな展開を迎えることになります。
最後に
もうおわかりの方も多いかと思いますが、前述のクレタ島で生まれた神こそ、ギリシア神話で最も有名な神ゼウスです。
後にクレタ島で成長したゼウスは、兄弟を救い、世界の覇権をかけてクロノスを倒すことを決意することになります。
こうして、物語は天地創造といった話から、部族間の争いの話に移っていきます。
いつもより短めになったのですが、区切りがいいので今回はこのあたりにして、以降は次回に続けたいと思います。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。