どうも、元山狐です。
今回から、トロイア戦争が本格的に始まる格好となります。
ですが、いきなり戦争勃発から10年後というところから始まります。(笑)
参考書籍にもこの10年に関しては、あまり詳しいことは書いていませんでした。
「熾烈を極めた」ということを強調するために、「10年経った」という表現をしているのかも?とか勝手に思ってます。
勇者アキレウスの活躍
いきなりですが、トロイア戦争は熾烈を極め10年の月日が流れました。
が、決着は着かず膠着状態が続いていました。
この10年の間に最も活躍したのは、ギリシア軍一の勇者アキレウスでした。
前回人物紹介をしておいて、いきなりの補足なんですが彼はヘレネの求婚者の件の時には、まだ幼く求婚者の中には入ってませんでした。
なので、トロイア戦争のきっかけとなった誓いとは関係がなく、戦争に参加する義務はなかったのですが、ギリシア陣営の預言者カルカスが
「アキレウスの参戦が戦争の勝利には不可欠だ!」
とオデュッセウスに言いました。
そしてオデュッセウスがアキレウスの居場所を突き止めて、参戦を懇願し参加することになりました。
その流れで参戦したものですから、やる気も大して出なさそうなんですが、アキレウスは野心?が強く平穏な日々よりも英雄としての名誉を望んでいて、最前線でトロイアの猛者達を蹴散らしたのです。
ジョジョの吉良吉影とは気が合わないでしょうね。(笑)
※4部で重ちーを倒す前に↓のようなシーンありましたよね。
アキレウス、拗ねる
過酷な戦争の中頑張っていたアキレウスは、リュルネーソスという都市を落とした際に、ブリセイスという捕虜(女性)を得ました。
が、ギリシア陣営の総大将アガメムノンがその捕虜を欲しがり、連れて行ってしまいました。
アキレウスはその横暴さと、自身の名誉が傷つけられたことに大いに怒り、
「だったらもう戦争に参加しな~い!! プイ~((o ̄^ ̄)o」
と、戦闘に参加することを放棄しました。
つまり拗ねたわけですね。(笑)
アキレウスの怒りはそれだけでは収まりません。
母テティスを通じて、ゼウスにトロイアへの加勢を頼みます。
これによって、ゼウスはトロイア側に加護を与えるようになったので、ギリシア軍は最強の戦士を失った上に、トロイアが勢い付いたことで一気に不利な状況に追い込まれることになります。
オデュッセウスの妙案
困り果てたギリシア軍。
しかし、ここでギリシア軍における一休さん的な男、オデュッセウスがトンチをひねり出しました。
※時代的にはオデュッセウスの方がかなり先なんですがね。(笑)
オデュッセウス
「そや!パトロクロス!おまいさんがアキレウスの鎧を着て戦場に出るんや!
そしたら、みんなはアキレウスが復帰したと勘違いして、一気に士気もあがるやろ!」
以前の記事で、パトロクロスはアキレウスの部下でもあり、親友と紹介しました。
↓の画像の左がパトロクロス、右がアキレウスです。親密な間柄というのが伺えます。
パトロクロスはその案に応じて、アキレウスの鎧を着て敵陣に乗り込みました。
オデュッセウスの案は大当たり!
ギリシア軍の兵士たちは一気に奮い立ち、トロイア兵士たちを気合で圧倒します。
パトロクロスも、本当のアキレウスのような戦いぶりを発揮して、次々と敵を打ち倒します。
そして、とうとうトロイア軍の総大将ヘクトルとの一騎打ちとなりました。
ヘクトル vs パトロクロス
以前の記事で、
「ヘクトルはトロイア軍一の総大将で、聡明で武にも長けた。」
という紹介をしました。
トロイア軍の中でも随一の武力を誇りました。
更にはヘクトルはアポロンの加護を受けていました。
一方、パトロクロスはアキレウス軍の副将。武に優れていたとは言え、アキレウス程ではありません。
ヘクトルはパトロクロスをアキレウスと思い込んでいたので、全力を尽くして戦いに挑みました。
結果は当然の如く、ヘクトルが勝利となり、パトロクロスはヘクトルの槍に貫かれて死んでしまいました。
そして、その悲報がアキレウスのもとに届きます。
親友を失った彼の悲しみは大きく、ヘクトルに対する激しい怒りに変わりました。
友の敵討ちを誓ったアキレウスは、再び戦場へと戻ることになります。
ということで、次回に続きます。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。