日本神話-15 ウミサチヒコとヤマサチヒコ

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

ニニギと結婚したコノハナノサクヤビメですが、一晩の交わりで子を身籠りました。

が、ニニギは
「それ、本当に俺の子?実は他の(国津神)の子なんじゃない?」
と疑いました。気持ちがわからんでもないけど、ちょっとデリカシーに欠けるんじゃない?とか思います。

これを聞いたコノハナノサクヤビメはブチギレして結構激しい行動に出ます。



コノハナノサクヤビメ、ブチキレる(笑)

コノハナノサクヤビメと結婚した時に
「ブサイクだからイラネ」
とコノハナノサクヤビメの姉のイワナガヒメをオオヤマツミに返したくらいなので、その時点でニニギにデリカシーに欠ける部分があることはコノハナノサクヤビメも分かっていたんじゃないの?とも思うのですが、
「子を他の男の子では?」
と疑われたことは、相当に彼女の怒りを買った?ようで、

  1. 出口のない建物を作ります。
  2. 中に入ります。
  3. 「この子の父親が天津神、つまりアナタ(ニニギ)の子なら、こんな状況でも無事に産まれるハズよ!」と言って、建物に火を放ちます。

という、超絶理論とぶっ飛んだ行動でニニギを圧倒し、無事に3人の子を生みます。

天皇家の祖先誕生

生まれた子は

  • 長男 火照命(ホデリ)
  • 次男 火須勢理命(ホスセリ)
  • 三男 火遠理命(ホヲリ)

の3人で、三男のホヲリを別名で天津日高日子穂穂手見命(アマツヒコヒコホホデミ)といい、天皇家の祖先にあたります。

ウミサチヒコとヤマサチヒコ

前述の3人の子ですが、長男のホデリは海幸彦(ウミサチヒコ)として(名乗ってという意味なのかな?)漁師に、三男のホヲリは山幸彦(ヤマサチヒコ)として猟師になりました。

というか天孫として地上世界を支配する為に降りたったニニギはどうなったんでしょうか?
あと、次男のホスセリは持っている資料では二度と登場していないようです。
実はニニギとホスセリは別のところで、地上世界を治めていたのかもしれませんね・・・って適当すぎるかw

でも、その天孫であるニニギの息子達がなぜ漁師、猟師やってるのかもよくわかりませんね。

2人の間に亀裂が

それはさておき、ある日ヤマサチヒコが兄に
「僕も魚を釣ってみたいなぁ。ねぇ、道具を交換しようよ。」
と持ちかけました。

兄のウミサチヒコは断りましたが、あまりにヤマサチヒコがしつこいので、とうとう違いの道具を交換しました。

しかし、ヤマサチヒコはウミサチヒコの道具を使っても魚を一匹も釣ることができませんでした、というかそれどころかウミサチヒコの大事な釣針を無くしてしまいました。

そして、兄のウミサチヒコが
「やはり自分の道具でないと上手く獲物を捕まえることはできないみたいだ。
そろそろ互いの道具を元に戻そう。」
と言ってきました。

そこでヤマサチヒコが大事な釣針を無くしたことを打ち明け、代わりの道具を作って償おうとしますが、ウミサチヒコは
「いや、やっぱあの釣針じゃないとダメだわ。」
と受け取ろうとしません。

今回の件は完全にヤマサチヒコが悪いと思うんですが、弟なんだし、償おうとしてるんだから、もうちょっと譲る部分もあるだろうよ。って思わんでもありません。

で、この2人はここから溝が深まって争うことになります
が、続きは次回に続けたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。