日本神話-16 ウミサチヒコとヤマサチヒコ-2

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回もウミサチヒコとヤマサチヒコのことを書いていきます。

海と山で狩りをして生活していた兄弟は、ある日互いに狩りの道具を交換しました。

しかし、兄の釣針を無くしてしまい、弟のヤマサチヒコはどうやっても許しを得ることができませんでした。

そんな彼が困り果てていたところに塩椎神(シオツチ)が現れて、助けてくれました。



綿津見神宮に向かう

シオツチはたちまち竹で隙間のない籠のような小舟を作り、
「私がこの舟を押し流すので、そのまま潮に乗っていけば綿津見神宮(わたつみのかみのみや、海の神様の住む宮殿)に着くでしょう。
そこで海神の娘が相談に乗ってくれるでしょう。」

ずっと山で過ごして兄の釣針で魚を釣ることもできないような男が、1人で小舟で潮に任せて目的地に向かう・・・ってかなり怖くない?

でも、塩椎神(シオツチ)はその名のとおり、潮流の神なのできっと大丈夫!
ということでヤマサチヒコは、その小舟に乗って綿津見神宮に行きました。

海神の娘と恋に落ち、結婚する

綿津見神宮に着いたヤマサチヒコは、海神の娘である豊玉毘売命(トヨタマビメ)に一目惚れされます。

そういえばオオナムチ(オオクニヌシの別名)もスセリビメに一目惚れされていたし、日本神話って一目惚れするパターン多くないですか?(笑)

日本神話-10 オオナムチとスサノオ

トヨタマビメの父であり海神でもある大綿津見神(オオワタツミ)にも気に入られたヤマサチヒコは、トヨタマビメと結婚することになりました。

このオオワタツミはイザナギ・イザナミの間に生まれた海神で、ヤマサチヒコの父ニニギと結婚したコノハナノサクヤビメの父オオヤマツミ(山神)とは兄弟のようですね。
つまりヤマサチヒコからすると、オオワタツミは大おじで、トヨタマビメは大おじの娘・・・調べると「いとこ違い」という関係みたいです。

日本神話-3 神産み

そして3年が経った

トヨタマビメと結婚したヤマサチヒコは、3年もの間この綿津見神宮で楽しく過ごします。
もう完全に兄のウミサチヒコのことを忘れてますよね。(笑)

しかし、3年後に突然兄のことを思い出し、深いため息をつきました。

それを見たトヨタマビメは
「この3年間でため息ついたことがないのに!」
と父に相談しました。

娘から話を聞いたオオワタツミは、ヤマサチヒコにため息の訳を訪ねました。
そこでヤマサチヒコと兄のことを聞き、婿の力になることにするのですが・・・といったところで次回に続けたいと思います。

最後に

今回でウミサチヒコとヤマサチヒコの話を書き終えようと思ってたのですが、まだかかる格好になっちゃいました。

しかし、今回これを書いてて、
「これ、浦島太郎のモデルかな?」
と思ってネットで調べたら、やはりそのようなことが書かれていました。

実は以前の記事で、「◯◯太郎の時系列を考察」ということで桃太郎、金太郎、そして浦島太郎の時代順を考察していました。
そこで、古い順に

  1. 浦島太郎
  2. 桃太郎
  3. 金太郎

みたいなことを書いたのですが、今回このヤマサチヒコの話がモデルになっているということで、だいたい当ってそうです。

桃太郎伝説について

では、最後までお読みいただきありがとうございました。