先日福岡(九州)まで出張にいきました。
車で移動で、岡山県を通るのですが、岡山と言えば桃太郎。
備前SAでご飯を食べたんですが、その時に桃太郎伝説について説明書きのある文章を見かけました。
桃太郎にはモデルがあると思ってましたが、僕の思っていたものとは少し違って面白いな。と思ったので紹介してみます。
桃太郎とは
桃から生まれた桃太郎が、犬・猿・雉を連れて鬼ヶ島に住む鬼達を倒す。ってヤツです、今更説明するまでもありません。
昔アニメとゲームで「桃太郎伝説」ってあったなぁ。
とか、ゲームの桃鉄とか。
最近?だったら「水曜日のカンパネラ」の桃太郎とか、
AUのCMに出てくる桃太郎なんかが、ちょっとイメージが違うものの、思い浮かびますね。
他にも、芥川龍之介の桃太郎は、ロクデナシというか善と悪が真逆になった設定の桃太郎がありました。(↓「青空文庫」様に作品がありました。)
青空文庫様の芥川龍之介「桃太郎」へのリンク
結構いろんな作品に登場する桃太郎。
ゆかりの地は全国各地にあるのですが、おそらく一番認識されているのは今回紹介する岡山県に伝わる話だと思います。
岡山に伝わる桃太郎伝説
第11代 垂仁天皇の頃のお話です。
いきなり脱線しますが、以前「中百舌鳥・古市古墳群を回ってみた」ってシリーズ(?)の記事を書いてました。
その中で、初代神武天皇の後、10代崇神天皇までは欠史とされていて、古代の天皇のことを少し紹介しています。
それに基づくと、垂仁天皇が天皇についたのはBC29年とありますので、思っていたよりもかなり昔の話になりますね。
本題に戻りますが、当時の吉備の国に異国の王子温羅(うら)がやってきて、吉備の国を支配していました。
体つきは常人離れして大きく、両目は虎狼のごとく鋭く輝き、性格は凶暴・残虐そのものだったらしく、都への献上物や女性を強奪したり、気に入らぬ者を残酷な仕打ちをしていました。
人々は彼を「鬼神」と、拠点を「鬼ノ城」(キノジョウ)と呼んで恐れていました。
人々は大和朝廷に温羅退治を願いますが、派遣される武将は温羅の前に次々と敗れ去ります。
そこで、新たに命を受けたのが武勇に優れた五十狭斧彦命(いさせりひこのみこと)=後の吉備津彦命でした。
命は大軍を率いて攻め入りました。
両者の争いは、双方譲らず互角の戦いでした。
しかし、戦いの最中で命は神力を発揮します。
戦いの中で成長するって、少年漫画みたいな展開だな。(笑)
「こりゃたまらん」
と、キジや鯉に姿を変えて逃げる温羅ですが、命も鷹、鵜に姿を変えて温羅を捕えました。
観念した温羅は自らの「吉備冠者」の称号を命に与え、命は五十狭斧彦命改め、吉備津彦命と名乗るようになり、吉備の国を治めるようになりましたとさ。
チャンチャン♩
◯◯太郎の時系列を考察
昔話の「太郎」と言えば、
- 桃太郎
- 金太郎
- 浦島太郎
が真っ先に思い浮かぶと思います。
桃太郎は11代天皇の頃です。
金太郎はモデルとなった人物、坂田金時が平安時代の人なので、そうなのでしょう。
坂田金時については、以前書いた「酒呑童子について」という記事でも触れています。
後は浦島太郎なんだけど、室町時代に作られた「御伽草子」の中のお話の1つです。
モデルとなったのは「日本書紀」「風土記」「万葉集」に登場する「浦島子」の物語が原型になったとか、かなり色んな説がありまして、まとめだすとキリがない。
ということで、わかりません。(笑)
海が異世界と考えられていた時代(?)の話と仮定して、「超古い」と思います。(適当)
「超古い」の加減が人によってまちまちと思いますが、僕は国が天皇ではなくてまだ神々によって治められていた頃と思ってまして、この3人の太郎の中では最も古いのでは?と考えてます。
つまり時系列では
- 浦島太郎
- 桃太郎
- 金太郎
かな?と思います。
最後に
今回行ってないんだけど、岡山県には桃太郎ゆかりの神社や、吉備津彦命と温羅の戦いにまつわるスポットがあるみたいです。
※2021/01/16 に岡山県の桃太郎ゆかりのスポットを回ってきました。(リンク)
行ってみたいんだけど、その前に金太郎・・・というか、酒呑童子ゆかりの地である大江山(京都)にも行きたいし、ヤマトタケル関連で伊吹山(滋賀)にも行きたいんですよねー。
行きたい場所は沢山あるけど、なかなか時間が取れず行けてないのが現状です・・・。
まぁサラリーマンてのはそんなもんなんですかね。
では、最後までお読みいただきありがとうございました。