バラムについて

今回はゴエティアの序列51番目の悪魔バラムについて書きたいと思います。
位も「王」ということでかなりの大物です。
女神転生シリーズでの登場が多くて、自分的にも記憶に残っている悪魔なんですが、ネットで検索すると釣り具(ルアー)の方が上位に出てきます。(笑)
大きな熊に乗って、たくさんの動物の要素を持つ姿をしています。



情報量の多すぎる風貌


挿絵では頭は一つしかありませんが、手持ちの資料の紹介文ではそれぞれ牡牛、人間、牡羊の姿をした3つの頭を持つようです。
そして、蛇の尻尾があります。
燃える目があり、拳にオオタカを乗せて、恐ろしい熊にのって現れる。
とあります。

容姿はなんだかいろいろ混ざっていて、散らかったような印象です。
情報量が多すぎてややこしい(笑)

七つの大罪だと、各動物は以下のように関連付けされています。
牛・・・怠惰
羊・・・色欲
蛇・・・嫉妬
熊・・・怠惰
鷹・・・該当なし

怠惰要素を2つ持つとは、よっぽど怠惰なんでしょうかね。

目新しい能力はなし

バラムの持つ能力は以下になります。

  • しわがれ声で、過去、現在、未来のことを正しく教えてくれる
  • 人を透明にすることができる
  • 人を賢くさせる

過去、現在、未来について教えてくれる悪魔、人に知恵を授ける能力を悪魔は挙げだしたらキリがないほど多くいます。
人を透明にする能力が比較的珍しいんだけど、序列25番のグラシャラボラスも同様の能力を持っているようです。

グラシャラボラスについて

さすがに50体以上の悪魔を書いてきたので、今後目新しい能力を持つ悪魔に出会うことはなかなか無さそうです。

堕天使になる前は主天使だった

バラムは元主天使だったようです。

主天使は中位三隊に俗するので、堕天する前の位が悪魔になった時の位に比例するとすると、公爵あたりが妥当だと思うんですが、ちょっとかけ離れた感がありますね。

天使と悪魔の階級について

これは主天使の中では相当優秀だったのか、それとも悪魔になってから手柄を立てて出世したのか・・・。
後者だったとすると、バラムが悪魔になってからどんな活躍をしたのか気になります。

ちなみに旧約聖書の「民数記」にも同名のバラムという人物が登場しています。
このバラムは預言者として登場しますが、イスラエルを惑わせた悪人?というか偽預言者?といった扱いをされています。
そして、この予言者バラム=悪魔バラムと関連付ける説もあるみたいです。(悪魔としてのバラムは未来を知る能力を持っているし興味深いですね。)

ということで、序列51番目の王バラムについて書いてみました。
実は年始に岡山県の方に行ってきたので、次回はそのことについて書いてみたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。