役小角について


どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回は役小角(エンノオヅノ)について軽く調べたことを記事にしたいと思います。

先日行った大和葛城山にも所縁の地があり、他京都、奈良、和歌山の史跡などではよく見る名前です。

知っておくと、「あーこれが、あれかー。」くらいの軽い反応ができると思います。詳しく知るにはWikipediaとかの方がいいかも・・・

僕が知ってる役小角

役小角は飛鳥時代の呪術師として知られています。

鬼を操るほどの法力を持ち、前鬼(ゼンキ)と後鬼(ゴキ)という2人の鬼を使役している絵を見ることが多いです。

修験道の開祖と言われています。

実在したらしいけど、エピソードなどは後世に語り継がれた伝説的なものが多い・・・。

って程度が僕の知ってた知識(ゲームかなんかで知ったと思う。)

好きなRPG「真・女神転生」の金剛神界で登場して、前鬼、後鬼も登場するんですよねー。

しかし、カタカナ標記にすると「ゴキ」ってちょっとやだなぁ・・・(笑)。

出自

役小角は大神氏という大神神社をまつる大和国磯城地方の氏族に属する「役氏」の出身です。

第34代天皇 舒明(ジョメイ)天皇6年(西暦634年)に大和国葛城上郡茅原郷で生まれます。
飛鳥時代の有名人(という言い方もどうかと思うけど)といえば、聖徳太子が思いつきますが、聖徳太子は622年に亡くなっていまして、死後10年ちょい後に生まれているってことですね。

父は大角という名でして、大角の子だから小角?センスがないなぁ。(笑)

そんな役小角の出生の地は「吉祥草寺」というお寺だそうで、世界初!萌えキャラを信仰対象として祀る試みが行われているのだとか。

Wikipediaより引用
2017年(平成29年)1月17日、役小角奈と役追儺(役ついな)という2人の萌えキャラクターを公認し、本堂にパネルが設置された、さらに同年10月24日には役小角奈、11月12日には役追儺に対して本山修験宗総本山の聖護院門跡から山伏を招き入魂の儀が行われ、不動明王のもとで修業する菩薩(神)という扱いになり、信仰対象として祀られることになった。そのため、本尊の五大尊や役行者と並び、小角奈と追儺の御朱印の授与も行われている。

これ知っていたら、先日の葛城山に行った時に寄ってたんだけどなぁ。

17歳で元興寺(ガンゴウジ=日本最初の仏教寺院)で修行を積んで孔雀明王の呪法を取得したとあり、その後葛城山で山岳修行を行い、熊野・大峰などの山々で修行を行い、修験道の基礎を築いたとあります。
しかし、文武(モンム)天皇(西暦699年)に
「人々を惑わせている」
と陥れられ、伊豆大島に島流しにされています。

生まれた時は第34第舒明天皇で、65年後の文武天皇は42代ということで8代も入れ替わっていると考えると、何かと激動の時代だったんでしょうね。
その2年後には大赦があって、故郷の大和国葛城上郡茅原郷に戻ってきますが、同年に亡くなっています。

時代が経って、室町時代あたりに役小角に関して様々な伝記が現れだし、今日に至っている。
といったカンジのことが書かれていました。Wikipediaに(笑)

伝説

これもソースはほぼWikipediaですが、こんな役小角にはこんな伝説があります。

鬼神を使役できるほどの法力を持っている

冒頭に書いていた、前鬼・後鬼を従えた絵が多い、ってのがこれですね。
また、鬼を使って水を汲ませたり、薪をとりにいかせた、つまりパシってました。
そこで、鬼が逆らうと呪縛した。とあります。

人智を超えた能力を持ち、異形のものを支配下に置く。ってのはなんとなく旧約聖書のソロモン王に似たものを感じますね。

旧約聖書-14 イスラム王国 その2(ソロモン王)

一言主に陥れられた

Wikipediaより引用
葛木山と金峯山の間に石橋を架けようと思い立ち、諸国の神々を動員してこれを実現しようとした。
しかし、葛木山にいる神一言主は、自らの醜悪な姿を気にして夜間しか働かなかった。
そこで役行者は一言主を神であるにも関わらず、折檻して責め立てた。
すると、それに耐えかねた一言主は、天皇に役行者が謀叛を企んでいると讒訴したため、役行者は彼の母親を人質にした朝廷によって捕縛され、伊豆大島へと流刑になった。
こうして、架橋は沙汰やみになったという。

さらには、流刑先の伊豆大島から毎晩海を歩いて富士山を登った。
という伝説もあります。
流刑になっても堪えていない、ってカンジの伝説ですね。(笑)

流刑に関しては、弟子に能力を妬まれて陥れられた。というのも見ましたが、こちらの方が本当っぽいですね。

頭に1本の角があった

前項の出自で書いたこととは、矛盾が出るのですが、出生時のことも伝説になっているようです。
ある日役小角の母が歩いていると、天から独鈷(トッコ=宝具)が降ってきて、体内に入り、妊娠した。
生まれたら頭に角が1本あった。生まれながらに博学だったとか。

そういえば、安倍晴明も人間と白狐の間に生まれた。という伝説がありますね。

信太森神社(葛葉稲荷神社)に行ってきた。(大阪府)

他にもたくさん

  • 不思議な力を得て、現世で仙人となって天に飛んだ。
  • 飛んで大陸に渡り、虎に返信した。
  • 藤原鎌足の病気を治した。

などなど・・・法力の高さに関する伝説が多数るみたいです。
ちなみに、孔雀明王とは唯一の女性の明王だそうです。
梵名を「マハーマユリ」といい、孔雀を意味する「マユラ」の女性形が「マユリ」だとか。
孔雀明王のご利益は毒や病気、恐怖、災いの類を取り除く、天変地異を止めるなど、絶大な力を持つそうです。

最後に

今回書いてみて、かなり薄っぺらいものにはなっちゃいましたが、多分この役小角のことはしばらく経ったら忘れてしまいそうなので、その時にまた見たり、今後役小角の所縁の地を訪問することで、追記することもあるのかな?って思います。

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました。