北欧神話-6 ロキについて

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回は北欧神話におけるトリックスター、邪神、火の精・・・様々な呼ばれ方をするロキについて書いてみたいと思います。

容姿は美しいけど邪悪な心を秘めていて、善悪複雑に立ち振舞い、アースガルズの神々を振り回す彼ですが、個々のエピソードを見ているとどこか憎めなくて、魅力的に思えるので、個人的には好きなキャラクターです。




北欧神話のトリックスター

北欧神話のトリックスターといえば、このロキです。

ユミルの子供「霜の巨人」から生まれた彼は、ユミルの孫にあたり、巨人族出身となるのですが、同じくユミルの娘「ベストラ」から生まれたオーディンと義兄弟の契りを交わして、アース神族に迎え入れられました。

狡猾でずる賢く、更には変身能力を持つ彼は、様々な悪戯をして神々を怒らせたり、時には宝や装備品を献上して神々を喜ばしたりしました。

先日の記事「北欧神話4 アースガルドの新たな城壁」でもそんなロキの一端が垣間見れたと思います。

北欧神話-4 アースガルズの新たな城壁

他にもトールの妻シヴの髪を剃ってトールを怒らせたり、
オーディンと旅している道中で奪ったアンドヴァリの指輪を巡って結果的に人間の一族を呪うことになったり、
最後にはラグナロクを引き起こすきっかけとなる事件を引き起こします。
※これらのエピソードは、また記事で書いていきたいと思います。

そんなロキの名前は「終わらせる者」の意味を持ちます。
善悪複雑に立ち振る舞って、周りを搔きまわすロキですが、火の精霊が原型で、特に山火事を人格化したものと考える説があるらしいです。

確かに火は、その動きが読み辛く、複雑でコントロールできないと考えると、ロキの立ち振る舞いそのもののような気がします。

ロキが神々に与えた装備品

前項でも書きましたが、ロキは時には様々な装備品を神々に与えました。

殆どがロキが口八丁で小人族に作らせて、神々に献上したものになります。

イーヴァルディの息子達が作ったもの

小人族のイーヴァルディの息子達は手先が大変器用でした。
彼らが作ったもので有名なものはこの3つです。

  • 黄金の髪
    トールの妻シヴの髪を剃った償いにシヴに送った
  • スキーズブラズニル
    伸縮自在で、不要時には折りたためる魔法の船。オーディン、もしくは、フレイが持ったとされる。
  • グングニル
    前回にも書いたオーディンの愛槍。オーディン自らが作ったという説も。

これらの宝物を手に入れた時に、ロキは
「こんな凄いものを作れるのは彼らだけだ!」
といい回りました。

ブロックとシンドリ兄弟が作ったもの

イーヴァルディの息子達の噂を聞いた、ブロックとシンドリは怒って、
「自分たちならもっと凄い物が作れる!
と名乗り出ました。

そして、ロキと兄弟は互いの首をかけて勝負することになる。
(首をかける必要あった?とは思うけど、物語の詳細を読むと、言い争いがあり、その流れでそうなってるみたいです。)

そんな兄弟が作ったのはこの3品。

  • グリンブルスティ
    黄金の毛並みを持つイノシシ、フレイが持った。
  • 大槌ミョルニル
    一撃必殺の大槌、トールが持った。
  • 黄金の腕輪ドラウプニル
    9晩ごとに同じ大きさの黄金の腕輪が滴り落ちる魔法の腕輪。オーディンが持った。

牛って鍛冶屋で作れるもんなのか!?
と思わんでもないけど、まぁいいでしょう。

兄弟からの献上品に満足した神々は、
「ブロックとシンドリ兄弟の勝ちィ!じゃあロキ死刑ねw」
と言い渡しました。

しかし、ここはずる賢いトリックスターなロキですから
「私の首に触れず、首を切れるなら、この首をくれてやろう。」
とかよくわかんないトンチみたいなことを言い出します。

これを聞いて、兄弟は首を諦めたとか。
そもそもそんな条件聞き入れる必要があったの?とか、道具作ってなんとかならなかったんかい?とか思いますが、まぁこれも流すことにします。(笑)

ロキ自ら作ったもの

あと、神々に献上されたわけではありませんが、ロキが自ら作ったレーヴァティンという剣があります。
ルーン魔法によって鍛え上げられた剣で、炎をまといゆらめく美しい剣だそうです。

異形の子供たち

ロキと婚姻関係?肉体関係?がある人物は3人います。

スヴァジルファリとの子供

まずは、先日の記事「北欧神話4 アースガルドの新たな城壁」では、ロキは雌馬に変身してスヴァジルファリを誘惑し、
「アーッ”!」
されてスレイプニルという軍馬を生みました。
(生まれた子はオーディンに献上された)

女巨人アングルボザとの子供

アングルボザはヨトゥンヘイムに住む女巨人です。
ロキとの子を生んだ以外のことは、あまり詳しく書かれていませんでした。

2人の間には3人の子供が生まれました。

  • 巨狼フェンリル(長男)
  • 大蛇ヨルムンガンド(次男)
  • ヘル(長女)

が、それぞれアース神族達には虐げられてしまい、
フェンリルは拘束され、ヨルムンガンドは海に捨てられました。(しかし、そこで世界を囲うほどの大蛇として成長する。)
ヘルはニヴルヘイムに追放されましたが、オーディンによって死の世界を支配する役目を与えられます。

彼らは後のラグナロクでまた登場しますので、今回はこの程度の紹介にとどめておこうと思います。

シギュンとの子供

この記事の第一項で
「最後にはラグナロクを引き起こすきっかけとなる事件を引き起こします。」
と書きましたが、その事件直後にロキは捕らえられます。

捕われたロキを助ける、というか支える?庇う?といった描写がされていますが、アングルボザ同様シギュンもあまり詳しいことはわかりません。
※順番的にはシギュンの方が前妻?というか先のようで、自分を捨てアングルボザの元に行ってしまったロキに尽くすので、ロキに対する愛情は相当なものなのかな。と思います。

2人の間には2人の子供が生まれました。

  • ナリ(長男)
  • ナルヴィ(次男)

この2人の子供も、不幸な運命にあるのですが、ラグナロク付近での話で再登場しますので、 今回はこの程度の紹介にとどめておこうと思います。

最後に

ロキはオーディンと引けをとらないくらいエピソードが多くて、今後紹介するエピソードにかなりの頻度で登場することになると思います。

今月(2018年10月)の北欧神話シリーズの記事は、これが最後になると思いますが、11月も続けて他の神々を紹介していこうと思います。
ただ、ここからは数人の神をまとめて紹介していく格好を取れたらな~。と思ってます。
まだ下書きすらはじめてないので、なんとも言えませんが。(苦笑)

では、最後までお読みいただきありがとうございました。