北欧神話-8 オーディンの息子たちについて

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回は前回のトールに続いて、オーディンの息子たちを紹介していこうと思います。

北欧神話のクライマックスやラグナロクに関することは、後々の記事で詳しく書いていく、というスタイルでいくので、この記事ではそのあたりには触れずに書こうと思って書きました。

結果、かなり薄っぺらい紹介になってしまいました。(苦笑)




バルドルとヘズ

オーディンと正妻フリッグの間の息子で最も有名なのは、このバルドルでしょう。

彼は光り輝く美貌を持つ光の神で、アース神族の中でも尊い神と言われ、オーディンの後継者と言われていました。

性格は賢明で、雄弁で優しく非の打ち所のない王子様キャラクターでした。

そんなバルドルですが、ある日から自らの死を予見する悪夢に苦しむようになり、それがアース神族たちの運命に大きく関わることになります。

バルドルには弟のヘズがいましたが、彼は生まれながらにして盲目であまりパッとしないのですが、物語の後半には大きな展開を起こすことになります。

アースガルズの番人ヘイムダル

このヘイムダルに関しては、出自がはっきりせず、オーディンの息子だとかそうじゃないとか言われています。

彼は、容姿がとても美しく、未来がわかる神だとされています。

昼夜問わず100マイル(約160km)先のものが見え、草の伸びる音さえ聞き取る聴力を持っていて、更に眠りを必要としなかったことから、アースガルズの番人役を担っています。
(オーディンがミーミルに片目を差し出してその知識を得たように、ヘイムダルも片耳をミーミルに差し出してその能力を得たという説も。)

また彼は、ラグナロクが勃発した際には、神々を召集するための「角笛ギャラルホルン」の持ち主で、普段はミーミルの泉にその角笛を置いているそうです。

ヘルモーズとチュール

この二人は、主に後半に登場する神なので、名前の紹介程度になってしまいます。

まずヘルモーズですが、オーディンの息子とされていますが、母親は不明です。
その名前は「勇気」と「戦い」を意味し、身のこなしが素早いことから「俊敏のヘルモーズ」と呼ばれたそうです。

そして、もう一人、チュールですが、彼はオーディンの息子とも、巨人ヒュミルの息子とも言われています。

彼はとても勇敢な神で、ロキの息子フェンリルを拘束する時に、グレイプニルという魔法の紐を使いました。
グレイプニルを見たフェンリルは、大人しくその紐で縛られる条件として、
「誰かの腕を自分(フェンリル)の口に差し込むこと」
と言いました。

その時に、誰もが顔を見合わせるばかりで動きません。
フェンリルはその様子を見て、嘲笑しましたが、その時に自らの右腕を差し込み、その腕を犠牲にフェンリルを拘束することに成功しました。

北欧神話-6 ロキについて

勇敢かつ冷静な軍神で、軍事と勝利を司ります。

最後に

これでアース神族の主だった神は紹介しました。

あとブラギとイズンという神も紹介したかったのですが、読んでる感じでは出てくるエピソードがかなり限られてくるので、今後のエピソードの中で紹介したいと思います。

同じようなカンジで、巨人族やアース神族に敵対する勢力も、主立っては後半に登場するので、そのエピソードの中で紹介していけたらと思います。

ということで、次回からは神々が起こすエピソードのいくつかを紹介・・・しようと思ったのですが、ヴァン神族出身のアース神族として、ニョルズと、その双子の子供フレイとフレイヤの紹介もしておきたいと思いますので、次回はこの2神について紹介をしたいと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。