かぐや姫由来の地「讃岐神社」に行ってきました。(奈良県)



最近角川ソフィア文庫の「竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス」という本を読みました。
一般的に知られている童話の「かぐや姫」と、平安時代前期に成立したと言われている「竹取物語」では、かぐや姫のイメージはかなり違います。
この本は、現代語訳と解説だけでなく、コラムも挟まれていて、自分的にはおすすめの一冊です。

「竹取物語」のかぐや姫

冒頭でも書きましたが、童話と「竹取物語」に出てくるかぐや姫では、イメージがかなり違います。
当然と言えば、当然なんですが童話はかなりマイルドというかデフォルメされていてます。

かなり昔に読んだ本(書籍名を覚えてません・・・)でも、冒頭で挙げた角川ソフィア文庫の「竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス」でも同じ印象なんですが、竹取物語のかぐや姫は結構性格がキツイ?というか求婚者に対して非情な一面が際立っています。
終盤は童話と同じく、健気でいじらしいイメージなんですけど。

さらに竹取物語のかぐや姫は、月の都で罪を犯し、罰として地球に流されたような設定になっています。
罪の内容は作中で書かれていません。
すぎたいたずら?禁じられた恋?ハードに殺人?とか想像するのもまた面白いと思います。

かぐや姫ってSF的な要素もあって、宇宙人説があったりと何かと空想することができる物語だと思うのですが、この「竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス」はその宇宙人説も含めて、さまざまな読み方、解釈について触れていまして、巻末にある解説がまた面白いんです。

かぐや姫のモデル?

前述の「竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス」にも書かれていますが、迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)という古事記に登場する人物が、かぐや姫のモデルという説があるみたいですね。
ちなみに書籍の方では、第十代崇神天皇の后とあり、Wikipediaには第十一代の垂仁天皇の后だとあります。
(崇神天皇と垂仁天皇は親子なので、ここまで昔に遡ると誤差の範囲だと思います。)

垂仁天皇のその後の系譜が日本武尊だったり、応神天皇、仁徳天皇と何かと伝説の多い人物が続くのもなんか関係あるのかな?

竹取物語は奈良県広陵町が舞台?

最近、竹取物語の舞台というか、縁のある地として奈良県広陵町という説があることを知りました。
広陵町って行ったことがないんだけど、割に近所だし・・・ってことで、かぐや姫由来の地と言われる奈良県広陵町の讃岐神社に行ってきました。

竹取物語に登場する竹取の翁は、讃岐造と書かれていて、この神社周辺に住んでいた、といったことが看板に書かれています。

付近には竹取公園だったり、カーウォッシュ 竹取という洗車場があったり、「竹取」と名のついた場所や施設があるようです。
広陵町のイメージキャラクターが、かぐや姫をモチーフにした「かぐやちゃん」だし、町内のいろんなところで「かぐや姫のまち」と書かれた看板などを見かけたので、町全体でプッシュしているカンジですね。

中でも「はしお元気村」という施設はデッカイかぐや姫がお出迎えしてくれて、かなりのインパクトがありました。(笑)

あんまり日本の古典って読んだことがないんだけど、今回読んだ「竹取物語(全) ビギナーズ・クラシックス」は「ビギナーズ・クラシックス」シリーズみたいなものがあるようです。
kindleでも安く買えるみたいなんだけど、最近ゲームもかなりやるし、本も画面でってなると視力落ちそうなので、散歩がてら古本屋探すのもいいかな。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。