ギリシア神話-36 英雄ヘラクレスと10の難業(10)

どうも、元山狐です。

今回ヘラクレスがエウリュステウスに命じられたのは、
「ゲリュオンが飼っている牛の群れを連れてこい。」
というものでした。

ゲリュオンは3つの頭、6本の手足を持つ巨人の怪物です。
そんなゲリュオンが牛の群れをおとなしく手放すとは考えづらく、おそらく争いになるだろうから、ゲリュオンを倒す必要がありそうです。

そう考えると、「捕獲」と「退治」を含む、ハイブリッド型の難業(なんじゃそら)なのかな。と思います。
※そういう意味では前回のアマゾンの腰帯も、アマゾンと争いになったからそうなんですが。




ゲリュオンについて

冒頭に書いたとおり、ゲリュオンは3つの頭、6本の手足を持つ巨人の怪物です。

彼はポセイドンメデューサの間にできた、クリュサオルの子で、多くの怪物の母となったエキドナとは兄弟にあたります。

以前書いたメデューサの記事でも少し触れています。

ギリシヤ神話-21英雄ペルセウスとメデューサ

そんなゲリュオンは、オケアノス海の彼方にあるエリュテイア島という孤島に住んでいたそうです。
そこで羊の群れを飼っており、羊飼いのエウリュティオンエキドナとテュポンの子である、オルトロスに番をさせていました。

古代ギリシアの世界観

今まであまり神話の地理には触れてきませんでしたが、古代ギリシアの世界観がWikipediaに乗っていたので、紹介しておこうと思います。

Wikipediaより

ギリシア神話の世界観では、世界は円盤状になっており、大陸の周りを海が取り囲み、海流=オーケアノスがぐるぐると回っているとされた。それ故、神話においてオーケアノスの領域という言葉は、しばしば「地の果て」という意味で用いられる。

また、地上の全ての河川や泉の水は、オーケアノスの水が分かれて地下を通り、地上に現れると考えられていた(右の古代のアナクシマンドロスの世界観を絵にした地図で見る通り、世界は、大洋=オーケアノスが周囲を取り囲み、真ん中に、エウローパ、アシアー、リュビアーの三つの領域・大陸があることになっている)。

今回ヘラクレスは、エリュテイア島にいくのに、ジブラルタル海峡を通っていまして、↑のオケアノスに乗って島までいったかと思うので、ギリシア神話上でも屈指の航海になったんじゃないかな。と思います。

エウローパ=ヨーロッパ
アシアー=今でいうところのトルコ付近かな?って思ってます。
リュビアー=今でいうところのエジプトやリビアなど北アフリカ付近かな?と思います。

ちなみにジブラルタル海峡を通った際に、ヘラクレスは旅の記念として海峡の南北に向かい合った山の上に2本の柱を建てた。とあります。

修学旅行先とかで
「◯◯参上!」
とか書かれた落書きを見ますが、それに近い感覚ですかね?笑

現在ではジブラルタルとセウタの岩と呼ばれているそうです。

エリュテイア島についたヘラクレス

長い航海の末、なんとかエリュテイア島についたヘラクレス。

まず、ヘラクレスが戦ったのはオルトロスです。
というのはオルトロスがヘラクレスの姿を見つけては、襲いかかってきたからです。
しかし、ヘラクレスは棍棒であっさりと撲殺。


※この作品だと、矢で射抜かれていますけどね。

そして、番犬(オルトロス)を助けにきた、羊飼いのエウリュティオンも矢で射殺します。

牛の番がいなくなったところで、牛の群れを連れて島から出ようとしたのですが、事件を知ったゲリュオンが追ってきました。
それもヘラクレス得意の矢で倒したみたいです。

なんだかあっけないな・・・。
まぁ、今回においては戦いよりも航海の方が困難で命の危険も多かったんじゃないでしょうか。

帰りの航海でも、様々な困難があったらしくローマ神話では、途中でカークスという巨人に牛を盗まれ、倒して再び牛を手に入れた。というエピソードもあります。
ギリシアに帰還する頃には、牛の数も減っていましたが、ともあれ牛はエウリュステウスに引き渡されて、今回の難業も達成となりました。

(少し脱線)オルトロスとエキドナについて

少し難業から脱線しますが、テュポンとの間に数々の怪物を生んだエキドナ。
しかし、テュポンがゼウスとの戦いでエトナ山に封印された後は、息子のオルトロスと再婚してネメアのライオン(1つ目の難業のターゲット)スピンクスを作ったという説があります。

でも僕はネメアのライオンの記事では「ライオンはテュポンとエキドナの子」と書きました。

ギリシア神話-27 英雄ヘラクレスと10の難業(1)

Wikipediaでも以下のようにあり、諸説あるみたいですね。

Wikipediaより
母はエキドナ、父はその子オルトロスとも、テューポーンともいわれる

ちなみに、このエキドナは、
なんと、ヘラクレスとも子供を作っています!

今まで自分の子どもたちをバツバツ殺してきたヘラクレスと、どんな経緯でそうなったか現時点では僕は調べてないのですが、難業を書き終えた後に調べたいと思います。

最後に

今回でちょうど10の難業を終えたことになります。

が、2つ目の難業と、5つ目の難業はノーカウントとされていますので、あと2つの難業を達成する必要があります。

ギリシア神話-28 英雄ヘラクレスと10の難業(2)

ギリシア神話-31 英雄ヘラクレスと10の難業(5)

難行自体はそんなに、字数いらないんですが、周辺情報書き出すとどうしても長くなっちゃいますね・・・。
読む方々にも負担になってるかと思うのですが、あと2つですのでお付き合いいただけるとうれしいです。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。




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