ケルト神話について-11 クーリーの牛争い(後編)

「クーリーの牛争い」というエピソードの続きをご紹介します。クー・フーリンは「影の国」のスカサハの元で武芸の修行を詰みました。ともに修行をした兄弟弟子でもあり、親友であるのが、フェル・ディアドです。今回はそんな親友との一騎打ち、クーリーの牛争いの総力戦、メイブの策略とかかってしまうクー・フーリンの話を書いています。

ケルト神話について-10 クーリーの牛争い(前編)

今回紹介するのは「クーリーの牛争い」というエピソードで、アルスターサイクルの一番盛り上がるところで、僕も大好きな部分です。結構長くなりそうなので、2回にわけてまとめます。今回は「戦争のはじまり」「女神マッハの呪い」「クー・フリンの活躍」について書いています。次回はクーリーの牛争いの続きを書いていこうと思います。

ケルト神話について-9 クー・フーリンの誕生~結婚まで。

前回「アルスターサイクル」の主要な登場人物をご紹介しました。今回からアルスターサイクルのあらすじをご紹介していこうと思います。「クー・フーリンの誕生」について、「クー・フーリンの修行&結婚」などのエピソードを書いています。次回は「クーリーの牛争い」という、アルスターサイクルの見せ場に突入していきます。

ケルト神話について-8 アルスターサイクルの登場人物など

今回から「アルスターサイクル」の紹介に進んでいきます。このアルスターサイクルは光の神ルーの息子である、半神の英雄クー・フーリンが物語の中心になって展開される英雄譚的な構成になっています。時代的にはイエス・キリストが生まれる前後とされていて、後にローマ化・キリスト教化される以前のケルト神話色の濃い構成となっています。

ケルト神話について-7 ミレー族とその後のダーナ神族

今回はダーナ神族がアイルランドを支配した後にやってきた、「ミレー族」とその後のダーナ神族について書いてみます。 ティルタウンの戦で、ミレー族はダーナ神族を打ち破り、アイルランドを支配することになります。ダーナ神族達は地下の世界に住むことになりますが、異界や妖精の塚として扱われ、以後も神格化されています。

ケルト神話について-6 戦いの女神たち

ケルト神話の、死と戦争と予言の三女神を紹介します。紹介する戦いの三女神は本質的にひとつの神性をあらわすと言われています。「モリガン」戦いの女神の代表格 「バズヴ」戦いのワタリガラス マッハ「なんだかいろいろはっきりしないヌァザの妻(?)」 次回からは、ダーナ神族たちがアイルランドを支配した以降のお話を書いていきます。

ケルト神話について-5 フォモール族について

前回は、ダーナ神族の神々をご紹介しました。今回は、敵対する「フォモール族」について書いてみたいと思います。バロール 魔眼バロールの異名を持つ、フォモール族の長 ブレス 神族と魔族の血を引く美しき王 次回は、マグ・トゥレドの戦いにおいてダーナ神族を支援する格好で登場する、「戦いの女神たち」について書きたいと思っています。

ケルト神話について-4 ダーナ神族の神々

今回はダーナ神族の神々を紹介してみます。僕個人的には、ケルト神話の中ではこのダーナ神族が活躍するところがファンタジー要素が大きくて好きです。このダーナ神族は、ケルト神話において、唯一神様として扱われている種族でして、その後に出てくる種族やメインとなるキャラクター達は神ではなく、英雄として描かれることになります。

ケルト神話について-2 神話サイクル

「神話サイクル」の大筋を数回にわけて紹介していこうと思いますが、その前にケルト神話の特徴について、書いておきます。ケルト神話の特徴として、「天地創造がない」ってことが挙げられます。ケルト神話はキリスト教の神による天地創造から始まって、「アイルランドに民族が移り住んでくるところ」から本格的にはじまる流れです。など。