北欧神話-25 ラグナロク-1

どうも、元山狐です。

今回と次回の2記事に渡って、北欧神話のクライマックスと言われる「ラグナロク」について書こうと思います。

「ラグナロク」とは古ノルド語(古北欧語ともいうそうです。)で「神々の黄昏」とか「神々の運命」を意味するらしいです。

名前だけ聞くと、FFの武器をパッと思い出すんだけど、なんで武器の名前なのかよくわかりませんね。(笑)



荒廃するミズガルズ

ラグナロクは神々と巨人族の最終的な戦争のことなんですが、このラグナロクを最も恐れていたのはオーディンでした。

以前オーディンのことを書いた記事では

「戦場で死んだ優れた戦死者の魂を選定して、ヴァルハラ宮殿に招き、ラグナロクに備えた」

みたいなことを書きました。

北欧神話-5 オーディンについて

ラグナロクに備える為には、より優れた戦士が必要。
ということで、オーディンは作為的に戦争をもたらすこともあり、ミズガルズ(=人間界)を混乱させることになりました。

ミズガルズはどんどん荒廃し、父は息子を殺し、兄弟は互いの血を浴び・・・という風に何もかもが破壊されてしまいました。

様々な天変地異が起こる

前回の「捕らわれのロキ」でも書きましたが、ロキの顔に蛇の毒液が滴る度に、苦痛で猛烈にもがくので地震が起こるのでありました。

それに加え、フィンブルの冬と呼ばれる天変地異が起こります。

これはあらゆる方向から、吹雪が吹き付けてくるような激しい冬が、夏を挟むことなく3度続きます。
冬が3度続くってのがイマイチよくわからないのですが、普段よりも3倍長い冬が続いたってことなんでしょうかね。

さらにさらに!
北欧神話の世界にも太陽と月は存在するわけですが、そんな太陽と月を追いかけてずっとグルグル回っている狼がいます。

それがハティ(太陽を追いかける)とスコル(月を追いかける)という狼の兄弟なのですが、フェンリルの息子とかアングルボザの息子だとかいろいろ説があります。

アングルボザに関しては、ロキの紹介記事にも書いていました。
ロキとの間にフェンリル、ヨルムンガンド、ヘルを作った女巨人です。

北欧神話-6 ロキについて

怪物たちの母ということで、アングルボザはちょっとギリシア神話のエキドナに似た立場のキャラクターですね?
↓の記事ではエキドナはいろんな人物・怪物と子を作っているといったようなことを書いています。

ギリシア神話-36 英雄ヘラクレスと10の難業(10)

少し話が脱線してしまいましたが、この狼たちが太陽と月を飲み込んでしまいました!

こうして、世界が闇に飲み込まれてしまいました。

ちなみに、どの段階でかはよくわからないんですが、若さの女神イズンもユグドラシルの木から真っ逆さまに落ちて姿を消してしまいました。

解き放たれた巨人たちがアースガルズを襲う

世界が荒廃し、様々な天変地異が起こり、大地や山々が震えだします。

それによって、前回縛られていたロキも鎖から解き放たれました。
復讐に駆られたロキは巨大な船ナグルファルに巨人や死者を載せてアースガルズに攻め込んできました。

更には縛られていた紐が解けたフェンリル、海底を取り巻く大蛇ヨルムンガンドもそれに加わりました。
(フェンリルに関しては前項でリンクを貼っているロキの記事に少し書いています。)

そんな混乱に乗じて、ムスペルヘイム(灼熱の世界)のスルトも火の巨人一族を率いてアースガルズを襲撃してきました。

それを見たアースガルズの番人ヘイムダルは、角笛ギャラルホルンを大きく吹き鳴らしました。

ラグナロク勃発

ギャラルホルンによって招集された神々は、急いで会議をひらき、そして全ての戦士に武器をもたせて、ウィグリドの野で巨人たちを迎え撃つ!ということになりました。

こうして、神々と巨人たちの最終決戦の火蓋が切って落とされました。

ここで多くの神や巨人たちが命を失うことになるのですが、戦いの様子に関しては次回書こうと思います。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。