北欧神話-15 盗まれたミョルニル-1

どうも、元山狐(もとやまきつね)です。

今回はオーディンの息子トールの話を書きたいと思います。

ある朝目覚めると、トールのミョルニルが見当たりません。
どうやら何者かに盗まれたようです。
そこでロキはフレイヤに鷹の羽衣を狩りて、ミョルニルを探すことにしました。

やがてヨートゥンヘイムに差し掛かったところで、ロキはミョルニルの在り処を突き止めるのですが・・・。




盗まれたミョルニル

前述のとおり、朝目覚めるとトールの愛用品トールハンマーこと、ミョルミルが見当たりません。
以前のトールの紹介記事にも書きましたが、トールの大槌ミョルニルは絶大な強さを持ち、これが無くなるとアースガルズの戦力はガタ落ちです。

北欧神話-7 トールについて

もし、ミョルニルが巨人たちの手に渡って、攻められでもしたら一大事です。

トールはそのことを知恵者のロキに相談をしました。
正直捜し物の相談なら、オーディンに相談してフギンとムニンに探してもらうとか、目のきくヘイムダルに探してもらう方がいいような気がせんでもないですが、他のエピソードを見るカンジではトールはロキと結構親しかったようで、相談しやすい間柄だったのかも知れません。

北欧神話-5 オーディンについて

北欧神話-8 オーディンの息子たちについて

相談を受けたロキもこの時は
「これは大変だ」
と思ったらしく、この相談を快く受けたようです。

ロキは早速フレイヤの元に行き、イズンの誘拐事件の時と同じく、フレイヤの持つ鷹の羽衣を借りることにしました。
フレイヤも話を聞いて、快くロキに羽衣を貸したようです。

そして、鷹に変身したロキはミョルニルを求めて各地を飛び回り、大槌を探す旅に出ました。

ミョルニルの在り処を探し当てるが・・・

やがてロキはヨートゥンヘイムにたどり着いた時、巨人たちの王スリュムを見つけました。

この時の様子を描いた絵がWikipediaにありました。

手前の巨人がスリュムで、赤い四角で囲っているのがロキのようです。
・・・コレ、鷹か?
完全に幽霊に見えますが笑

まぁ、それはいいとしてロキがスリュムの傍らに舞い降りると、ロキに気づいたスリュムは言いました。

スリュム
「神々はどう?元気してるぅ?
一体チミは何の用があってこんな所まで1人で来たんだい?
(・∀・)ニヤニヤ」

ロキ
「コイツぁ怪しい・・・」

そこで、ロキはカマをかけることにしました。
ロキ
「神様達の具合はよろしくないのさ。
なぜだって?


それはオマエ達がトールのハンマーを盗んだからなのさっ!!」

これを聞いて、スリュムは
「プークスクス (*^m^)o==3
俺がトールのハンマーを大地の奥深くに隠してやったんだよ!
もしフレイヤを俺の花嫁としてここに連れてきてくれたら、返してやらんこともないけどね!」

ロキ
「(#`-_ゝ-)ムムム・・・」

ロキはムカつきましたが、この場ではどうすることもできず、一旦アースガルズに戻ることにしました。

ロキが鷹に返信して、飛び去っている間もスリュムの笑い声が後ろから聞こえてきました。

ロキ
「あんにゃろ・・・覚えてろよ!(`Д´)」

ヘイムダルの妙案

アースガルズに戻り、ミョルニルの在り処を突き止めたことをトールに報告したロキは、どうするかを相談しました。

まずはフレイヤの元を訪ね、彼女に花嫁の格好をして、ヨートゥンヘイムに行って欲しいと話しましたが、フレイヤは怒ってヒステリーを起こしてしまいました。

フレイヤ
「ふざけんな!このdjさhgかsdljgk;あえrhfj;あsk(あまりにも酷いので我々の理解できる文字にできませんw)野郎が!!」

この女神の罵倒にロキもトールもすっかり心を折られてしまいました。

・・・ん?

あ、1人喜んでいるド変態野郎がいましたねw

ともあれ、これで策を失った二人。

アースガルズの神々達を集めて、彼らはどのようにしてミョルニルを取り戻すかを相談しました。

あ、↑のフレイヤが二人を罵ったり、トールが喜んでいる描写は参考書籍にはない、完全なる僕のでっち上げですからね。本気にしないでください。笑

話は戻りまして、アースガルズの神々達が悩む中、番人のヘイムダルが妙案を出しました。

ヘイムダル
「ではトール、いやトール子ちゃんを花嫁のヴェールにくるみましょう。
そして、我らがアイドル、トール子たんを花嫁としてヨートゥンヘイムに送るのです!」

しばしの沈黙があった後、皆は大爆笑しましたが、ヘイムダルは未来がわかる神でもあり、あまりに彼が真面目に語るので、皆はその作戦に同意しました。

トール、もといトール子たん
「ちょっwアタイは嫌だからねっ!?
もしもアタイがそんなことをしたら、みんなアタイを男らしくないってからかうじゃあないの!
そうなったら、トール子、困っちゃうぅぅぅぅぅ!」

ロキ
「黙れブス!議論している場合じゃないよ!
もしミョルニルが巨人たちのものになれば、アースガルズにとって一大事なのは、キミもわかっているだろう!?」

トール子たん
「・・・もう、しょうがないわねぇ。
だったらトール子、がんばる!
アタイ、みんなの為にがんばるわ!」


みんな
「((((((-_-;)ナニコイツ」

という、やりとりではなく、実際はトールは普通に嫌がったのですが、ヘイムダルの提案にロキが説得する格好で、トールも作戦に同意しました。

トール子ちゃんの花嫁大作戦

こうして、トール子ちゃんの花嫁大作戦は決行されることになりました。

花嫁のヴェールに見をつつみ。
腰にはじゃらじゃら鳴るアクセサリー。
胸には美しいピン、他ブローチなど。

更には、フレイヤの持つ、宝物であるブリーシングの首飾りを首に付けました。

北欧神話-9 ニョルズ、フレイ、フレイヤについて

そして、極めつけわ!
ブサイ・・・いやいや、その可愛らしい顔を飾る・・・隠す為に魅惑的な帽子をかぶせました。

これで、どこからどうみても、
やたらと筋肉質で巨漢に見える女!笑

果たして、この作戦はうまくいくんでしょうか?
長くなってきたので、次回に続きます。

では、最後までお読みいただきありがとうございました。